26話 ページ29
Aside
kt「ほら、そろそろこっち向いて」
(彼は頭を撫でるのを止め
優しくAに言った)
『うん.....』
(Aは涙を拭き
ゆっくり彼の方を向いた
彼はAの頰に手を乗せ
其方を向かせると、再び唇が触れた)
ッ!!......
(Aは少し驚き
目を瞑った
Aは目をゆっくり開け
彼と顔を見合わせると
自然と涙が溢れた)
kt「あ、また泣いてる」
『泣いてなんか、ないッ...!』
(Aは涙を袖で拭うと
彼はAの頰に手を乗せ
Aの涙を拭った)
『ちょ、きん、とき.....!』
kt「はいはい、泣かない泣かない」
(彼は優しく微笑みながら言った
Aは泣き止み
再び歩き始めると
彼が提案してきた)
kt「なぁ、明日出かけよ」
『んぇ、明日?...』
たしか、予定は無いよね
『...うん、良いよ』
kt「じゃあ、明日な」
『分かった』
(気が付けば自宅は目の前で
空はオレンジ色に染まっていた)
『じゃあ、私此処だから』
kt「おう、じゃあな」
『うん、じゃあね』
(彼は此方に手を振り
振り返り、来た道を戻って行った)
カッコいい、な...(笑)
(やがて、彼の後ろ姿が見えなくなり
Aは家に入った)
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作者名:そらまる | 作成日時:2020年3月9日 20時