25話 ページ28
Aside
(2人は電車を降り
Aの自宅へと向かっていた)
『ありがとね、送ってくれて』
kt「いいや、全然」
どうしよ、このままだと
どんどん自宅に向かって
2人で話す時間が少なくなってく
...言わない、と.....!
『きん、とき...』
kt「ん?どうかした?」
(Aは1度立ち止まり
彼の方を真っ直ぐ向いた)
『私と...付き合って下さい.....!』
(Aは手を差し出し
頭を下げて彼に言った)
叶う訳無い
...でも、きんときの側に居たい
大切な人として.....
kt「A」
(A恐る恐る彼の方を見ると...
唇に柔らかい感触がした)
ッ!?.......
(Aは頭が真っ白になり
目の前に写る
彼の整った顔を見つめることしか
できなかった)
.....ぇ...きん、とき、と.....
いや、でも、私なんか....
(Aは顔が赤くなっていくのを
感じるほど熱かった
すると、彼は此方を見て
クスッと笑った)
『な、何笑っt』
(Aが言いかけた時
彼は包み込むように抱きしめてきた)
kt「もちろん
...俺も、好きだから」
(Aはその言葉を聴いた時
顔が熱くなる感覚と
どこかほっとした感じがした
気が付けば頬を涙が伝い
Aは隠すように顔を埋めた)
何でか分からないけど、安心した
過去の事を聞いて
ほんとに可哀想だと思ったし
トラウマって言ってたから.....
『グスッ.....』
kt「A?」
『何でもない!
何でも、ないから.....』
(すると、彼はAの頭を
優しく撫でながら話した)
kt「泣いてるじゃん
そんなに嬉しかった?」
『そう、じゃなくて...!
...きんときが、ほんとに可哀想で...
辛かっただろうし...
私なんかが付き合うなんて
思ってもなかったし.....』
(彼は1度撫でる手を止めた
彼は先程より少し強く
しかし優しく抱きしめた)
kt「...ありがとな
そんなこと、思ってくれてて」
(彼は再びAの頭を撫でた)
ほんとに、良かった.....
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作者名:そらまる | 作成日時:2020年3月9日 20時