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はた、と止まったチーノくん。猫くんも私の冷たい対応にどうやらキョトンとしているみたいだった。
…空気を悪くしてしまった気がする。やってしまった。
「気悪くなりました？」
「だいぶ。」
「まじー？」
“それはよかった”
チーノくんが確かにそう言った。
ぱ、と彼の方を向くと、相も変わらず鬱くんの笑顔を彷彿とさせる果てしなく胡散臭い笑顔を貼り付けている。
私の脳がすんなりと1つの信号を出した。
こいつ、私のこと嫌いだ。
やっぱり、生徒会って曲者ばっかりなんだな。
女にだらしない鬱くん、第一コミュニティに問題があるコネシマくん、みつめてくる気まぐれな猫くん。
そしてコイツだ。
めんどくせー、なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないんだろ。マジで。
「これから仲良くしましょ！Aさん！」
「宮原って呼んでください」
「名前呼びは嫌ですか？」
「嫌だから言ってるんですけど」
えー、なんて笑うチーノくん。その瞬間にチャイムが鳴ったので、教室に戻って行った。2度と来んな(強火)
「ごめん、チーノがちょっかいだして」
「え、気にしないでいいよ。むしろごめんね空気悪くしちゃって」
「いや…アイツの悪い癖やと思う」
聞くと、生徒会に媚を売るために擦り寄った女が山のようにいるらしく、そいつらと同じだと思って嫌われていたのだとか。
私が一度でも擦り寄ったことがあるか？？9.9割あっちから来てるけど？？
「ショッピくんはすごいね」
「…ぇ？どした、急に」
「んーん。お友達のために謝れる人って、いい人ばっかだから」
勝手にチーノくんが起こした行動について謝ることができてた。いい人なんだろう、チーノくんの後の言動だから更にいい人にしか見えない。
「……そ」
「あれ？？？耳赤くねー？？？」
「うるさい」
ふい、と顔を背けた猫くん。それをイジっていると、ふと頭に浮かんだのは“目が合う”といったこと。
よく目が合って、赤くなったり連絡先聞かれたり、急に呼び捨てされたりするの。
鈍感でもない私は一つの考えが浮かんだ。それは自惚れでしかなくて、勘違いの可能性だって十二分にある。
…私のこと好き、とか。
「…あれ？Aも顔赤いんちゃうー？？」
「は？？？赤くねーし」
さすがに、勘違いか。
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MAI(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！続きも頑張ってください！ (1月15日 20時) (
レス) @page11 id: 9c768ff3d4 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - めちゃくちゃセンスあってすきです、続き待ってます (1月4日 22時) (レス) id: b8a744f8ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まむ。 | 作成日時：2024年1月3日 21時
