7. ページ8
「大先生はショッピくんにAのことなんか聞いた？」
「…………ん？なんのこと？」
「白々しいにも程がある。だから顔デカいんだよ」
「関係なくて草」
「今日火力強いねAちゃん」
何を聞いたんだと問い詰めるが、教えられないとのこと。期待はしてなかったが、悪口ではないとだけ伝えられた。
情報少ないなぁ。
鬱くんが加わってからさらに周りの女の子の目線が痛くなってきた。いじめ待ったナシ！
「2人とも顎しゃくって歩いて」
「なんで？？？」
「シャクレルプ○ネットかよ」
とかなんとか言いながら鬱くんだけ顎をしゃくった。女の子は小声で「うわ」と言いながら何人かどこかに行った。
マジでやるんかい。
くだらないことを話しながら歩いてると学校に着いた。
鬱くんとコネシマくんは2年生のため下駄箱から場所が違うのですぐ別れた。
1人で教室に向かっていると、劈くような悲鳴がうちの教室から聞こえてきた。
誰かﾀﾋんだ？？
走って行ってみると、猫くんの隣の席…つまり私の席に瓶底眼鏡の男が座っていた。
「あ、きたでショッピ」
「…はよどけや、そこ」
「んふ、ケチ」
なんだただの痴話喧嘩か。しかし普通に退いてほしい。
荷物だけ置きに席に行き、机の横にスクバをかける。と、手首を握られた。
「ヒョァ」
「なーなー、Aさんって言うんやろ？ショッピってやっぱかっこいい？」
「ばっっっっっ」
あまりにも唐突な質問にクソ戸惑っていると、猫くんが眼鏡くんを引き剥がした。その拍子に眼鏡くんが椅子から落ちてたからちょっと笑ってしまった。
「いいやん」
「ダメに決まっとるやろ！！」
「…じゃあじゃあ！コネシマさんは？」
「しつこいでチーノ」
ちーの…くんは、ヘラッと笑った。
鬱くんを彷彿とさせる笑顔に若干イラッとする。あれか、3人含めて鬱軍団とか言ってたけど、その中のちーのってこの人か。
「友達」
「…ふーん、そう」
簡潔に述べた私に面白くなさそうな返事をする。不服らしい。なんだコイツ心の底から腹立つな…。
椅子に座ると若干ぬくもりがあって顔を顰めてしまった。嫌いなわけではないが、態度が嫌なだけあって不快に感じる。
「ね、Aさん！僕と付き合わん？」
「付き合わん」
「えーっ、せめてお茶だけでも！」
「やり口が鬱くんと一緒なんだけど。無理」
「ねーえ！」
「しつこい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 529人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MAI(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！続きも頑張ってください！ (1月15日 20時) (
レス) @page11 id: 9c768ff3d4 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - めちゃくちゃセンスあってすきです、続き待ってます (1月4日 22時) (レス) id: b8a744f8ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まむ。 | 作成日時：2024年1月3日 21時
