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今週は懇談の関係で午前中で授業が終わりだ。
三限目を終えて、各々先生が来るまで帰りの支度をし始める。
この後プリ撮らないー？とか、あそこのカフェの期間限定がさーとか聞こえてくる。
え？私？直帰ですけど。
教材と筆箱をスクバに入れていると、開いていたのか筆箱から消しゴムがぽろり、と落ちた。
机を跳ねて床に落ちる。隣の猫くんの方へ。
はぁ、とため息をついて取ろうとすると、猫くんがシュバッと拾った。
普段の気怠げキャラどした？？？ってレベルで俊敏だった。思わずうぉ、と声を出す。
「落としましたよ」
「あ、ありがとうございます…」
存じております、と言おうとしたのをぐっと呑み込み、猫くんから消しゴムを受け取る。
渡す時に手が触れたが、猫くんの手がめちゃめちゃ熱かった。熱でもあるのではないだろうか。
受け取った消しゴムを筆箱にしまい、スクバに入れてチャックを閉める。
席に座って先生が来るまでスマホをいじることにしよう。
アニメの推しの新グッズが出るのをSNSで見かけた。缶バのランダムか…出るまで買わないとオタクの名が廃るよな。
バイトがんばらなくちゃなー。
にしても相も変わらず猫くんの視線が痛い。
さっきの消しゴムのくだりが初絡みだったろ。私が何したって言うんだよ。
「あの」
「はいっ？？」
突然話しかけられる。猫くんはじー、と私の目を見つめた。居心地悪い。というか怖い。
急に話しかけるってどういう心変わりなのかなぁ、なんて考えていると、猫くんがスマホを取り出した。
紫に白のラインが一本だけある、シンプルなスマホケース。
「L○NE交換しません？」
「え？？」
いや、ほんとに急。
二度目の会話で連絡先を求められるとは思っておらず、素っ頓狂な声が出る。
戸惑う私を見て、猫くんは
「嫌…すか？」
こ、コイツ〜〜〜〜〜〜〜〜自分の顔の良さを……
こてんと首を傾げ、眉を若干下げてこちらの様子を伺う。
明らかに作られた仕草。わざと。そんなのわかってる。
「いや……………………いいよ」
「結構悩みましたね」
先ほどの表情はどこはやら。あっという間にスマホが取られ、いつものチベスナのような顔に変わってL○NE登録がされた。
画面には“しょっぴ”という名前のプロフィールが。
バイクのアイコンに、背景は見たことのある人。
「これ、コネシマくん？」
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MAI(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！続きも頑張ってください！ (1月15日 20時) (
レス) @page11 id: 9c768ff3d4 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - めちゃくちゃセンスあってすきです、続き待ってます (1月4日 22時) (レス) id: b8a744f8ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まむ。 | 作成日時：2024年1月3日 21時
