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13. ページ14

今朝の曇天はやはり雨の予兆だった。

ザーザーと降り続く雨の音が耳障り。窓際の席だから余計聞こえて、ストレス状態。


加えて偏頭痛持ちと来た。
低気圧に弱い私じゃ耐えることはできず、気分的にはぐったりとしながら授業を受ける。

授業に身が入らないままボケーっと先生の話を聞き流していると、隣の席から紙が流れてきた。
言わずもがな猫くんである。


ノートの端を切ったのだろうか。差し出された紙を受け取り、書かれた文字に目を向ける。


“がんばれ”


綺麗な字。
というかこれは?という疑問を抱えて猫くんの方を見ると、また目が合った。
そして、軽く微笑まれた。


「……?」


猫くんに曖昧に微笑み返してから先生の方を向いた。

…授業には、集中できた。



(どき、というのは見て見ぬ振りをして)







「つっかれたーーー!」

「埃ないの不思議」



時は過ぎて昼休憩。
約束通りチーノと食べる。屋上で食べようかと思っていたが雨が降っているため、チーノが時々使う空き教室に案内された。


誰かと一緒に食べる昼飯は初めてだ。



「旧校舎って入っていいの?」

「生徒会やし」

「あー……そういえば……」


コネシマくんと猫くんと仲いいならそりゃコイツもか。
そんなことを思いながら弁当を開けると、チーノは目をぱちくりさせた。


「手作り?」

「え?まぁ…」

「え??めっちゃ美味そうやねんけどナニソレ」


……欲しいのか??


「え、なんかいる?」

「たまごやき」

「バブちゃんか?」


ほらよ、とチーノの弁当の蓋に卵焼きを乗っける。不満そうな顔をしたチーノはほんとに謎。


「何」

「こーゆーのって“あーん”するもんやろ」

「するわけないだろ。甘えるな小僧」

「何者??」



そんなことを言いながらお弁当をさっさと食べ終わる。
空き教室で男子と2人で弁当とか青春かよ、なんて思いながら座っていると、ふとチーノが思い出したかのように言った。




「そういえばショッピとはどうなん?」

「どうって?」

「ほら、付き合いたいとか」





……

「無いな…」

「ショッピかわいそー」

「友人になって3日だからね…」

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MAI(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!続きも頑張ってください! (1月15日 20時) (レス) @page11 id: 9c768ff3d4 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - めちゃくちゃセンスあってすきです、続き待ってます (1月4日 22時) (レス) id: b8a744f8ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まむ。 | 作成日時:2024年1月3日 21時

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