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すっかり着慣れたセーラー服に袖を通して家を出る。

ここら辺では結構偏差値の高い我々高校。制服も可愛いし、なにより学校の中の生徒会の顔面偏差値が高いことから名が知れている。

学校に通う殆どの女子の志望理由が“生徒会”である。
きっと今の生徒会の人たちが全員卒業すれば、それ以降は入学志望者もグンと減るのだろう。

今に救われたな、我々高。

ローファーのコツコツという心地よい音をぽーっと聞きながら通学路を歩く。校門の前には人集り。

生徒会の誰かが通学しているのに、女が群れているのだ。
周りの生徒への迷惑も考えられないのかな。

別に私はイケメンに興味がないわけではない。ただキャーキャーする理由になり得ないだけ。
クラスの女子に

「ねーねー、生徒会のさー」

とか話しかけられることが結構ある。仲良くない人とも話して、その気持ちを分かち合いたいのだろうか。
抜け駆けすればいじめが起こるのに??自己中か。
ちなみに私は話しかけられたら答えるが、生徒会のことは顔と名前ぐらいしか知らないので相槌マシーンに変わる。

満足してるとこ悪いけどほんとに知らないの。ごめんよ。



さて、そんな平凡で順風満帆な生活を送る私にもそれなりの悩みはある。
それは、隣の席の男だ。

「ーーが、ーであるから…」
いまは歴史総合の時間。眼鏡をかけたヒョロヒョロの男の先生の授業を聞いて、ノートをとる。
「………」
そして感じる視線。
隣の席の男の子は、たしかショッピくん。猫が大好きで、本人もさながら猫のような雰囲気を醸し出すため、私は猫くんと呼んでいる。
そのことをBL好きの友達に話したらありえないくらい食いつかれたので、心内にとどめているが。

クラス替えがされて1週間も経たない内に視線を感じるようになった。
知らぬ内に彼の逆鱗に触れたかな、と考えたが関わった記憶もない。



…なぜ?

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MAI(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!続きも頑張ってください! (1月15日 20時) (レス) @page11 id: 9c768ff3d4 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - めちゃくちゃセンスあってすきです、続き待ってます (1月4日 22時) (レス) id: b8a744f8ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まむ。 | 作成日時:2024年1月3日 21時

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