幻想戦歌6

act17-9 ページ37

小山「A！」

「慶！」

増田「あいつは？」

小山「今探してる」





いなくなった伊野尾君を、慶が猫ちゃん達を使って探している





「そういえば慶、外に出て大丈夫？」

小山「今回は事情を話してある、それに他の任務を兼任してるから」

「他の任務？」

小山「最近、不自然にたくさんの人が眠りについて目を覚まさないから、それの調査」

「私も気になってた・・・、やっぱり怪異が関わってるかもしれないんだ」

小山「今回はね、他の人達も何人か出動してる」







しばらくして、慶が声をあげた



小山「いた！こっち！」






慶が向かった場所について行くと、伊野尾君が地面に横たわっていた





「伊野尾君！？どうしたの！？」

手越「・・・寝てる」

増田「怪異の仕業なのか？」

小山「だろうな」

「ねえ、どうやったら起きるの？伊野尾君は大丈夫なの？」

小山「裕翔なら・・・、事務所に連絡してきてもらう」


慶は無線で連絡を始めた






「伊野尾君・・・、伊野尾君！」


起きないと分かっていても、私は必死に呼びかけていた




「・・・起きて・・・！」




彼の手を強く握る




手越「・・・A」

増田「手越、周りに警戒しろ、もしかしたら眠らせた元凶が近くにいるかもしれない」






中島さんを待っている間、静かな時間が続いた




静寂に、息がつまりそうになる

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