幻想戦歌6

act16-2 ページ22

加藤「・・・何で俺がお前のケーキ作りを手伝わなきゃいけねえんだ」

「お願い！シゲにしか頼めないの！」


一人で暮らしてるし、料理得意かなという勝手なイメージでシゲに頼みに来ました



加藤「手越かまっすーに頼めよ」

「二人とも料理ほとんど出来ない」

加藤「じゃあ猫野郎は？」

「流石に事務所にキッチンはないよ」

加藤「お前の家じゃ駄目なのか？」

「・・・慶、事務所の指示なしで勝手に外に出ちゃいけないみたいなの」

加藤「・・・どうして？」

「分からない・・・」

加藤「・・・言っとくけど、俺もケーキなんて作ったことねえぞ」

「作り方なら本見れば大丈夫でしょ」


私はお菓子の作り方が書いてある本の、しおりを挟んだページをめくった


「これ！フルーツタルト！」

加藤「タルト？」

「そう、タルト」

加藤「・・・で、材料は？」

「今から買いに行くんだよ、さ、行こう！」

加藤「は？俺も行くのか？」

「勿論」

加藤「一人で行けよ、それくらい」

「一緒に行こうよ！別にいいでしょ？ね？」

加藤「断る」

「行こう！」

加藤「・・・・・」



なーんで来てくれないかな・・・



こうなったら・・・





「加藤シゲアキ！」



加藤「？」

「主の命令です！一緒に来なさい！」



・・・もう滅茶苦茶だ


それでもシゲが折れるまで諦めない！




加藤「・・・御意に」


溜息をつき、シゲはそう言った



「よし！それじゃ行こう！」



シゲを連れ、材料を買いに向かいました

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