act24-11 ページ6
禍津さんは手を鋭利な鎌のように変化させ、4人に斬りかかってきた
加藤さんが出現させた桜吹雪が、禍津さんの視界を奪う
漆黒の衝撃波が桜の花びらを吹き飛ばした直後、手越さんが禍津さんの懐に入り込み、爪を振るった
けれど禍津さんが身につけている鎧に、攻撃が阻まれる
禍津「無駄だ」
手越「承知の上だ！」
刹那、拳を引いた増田さんが禍津さんに接近し、鎌状の腕に拳をぶつけた
それにより、鎌に亀裂が入り、元の不定形の煙状に戻る
僅かに禍津さんが怯んだ隙をつき、小山さんが無数の蝶を背中に当てた
禍津さんは舌打ちをし、4人から距離を取る
禍津「そんな状態でもまだ戦うとは・・・、しかし私のスピードには対応出来ないだろう」
ダメージを負ってない状態でも、禍津さんの速さには追いつけない
何とか、彼の素早さを削ぐ必要がある
手を合わせ、音を鳴らす
その瞬間、周囲を眩い光が包んだ
禍津「・・・視界を奪ったつもりか？」
禍津さんの妖魔の力が高まったのを感じた
この光の中で、攻撃をするつもりなの・・・！？
「皆さん！禍津さんの攻撃が来ます！」
増田「マジか！？俺達の場所が分かるのか？」
手越「視界が良好でも奴のスピードはかわせないさ」
手越さんの言う通り、霊撃は禍津を足止めする手段にはならない
だけど、私は霊撃を発動した
状況を打開する可能性があったから・・・
皆さんは動かず、禍津さんの攻撃に備えているようだ
「皆さん！出来るだけ移動して狙いを定めさせないようにしてください！」
増田「だけど、奴は簡単に追いついて・・・」
小山「ここはAを信じよう！」
皆さんの話し声が聞こえた後、4人がそれぞれ動き出したのが分かった
彼らが私を信じてくれて嬉しかったし、安心した
だって、止まってしまっては・・・
禍津「この光によって破滅するのは、貴様らだ」
禍津さんの低い声に、ゾッとする
一瞬で、禍津さんの気配が消えた
動いたのだ
彼の機動力を前に、いかなる抵抗も無意味
傷つくことを覚悟するしかない
「・・・え・・・」
辺りを覆っていた光が消えた
4人は言葉を失い、ただこちらを見ている
何も見えなかった
何が起こったか分からなかった
今私は、何も感じていない
だけど・・・
小山「Aッ！！！」
禍津さんの腕が、私の体を貫いていた
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ゆうみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎日お話を楽しみにしていました！4人と主人公との絆は記憶はなくても心が繋がっていて心温まりました。天照さんの作品は全部読ませていただいてどれも大好きなので活動休止はとても悲しいです。また作品が降りてきたらお待ちしてます。 (2019年12月16日 8時) (
レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
MHPEN4(プロフ) - 完結、おめでとうございます！ いつでもいいので、記憶を思い出して欲しいです！ (2019年12月15日 0時) (レス) id: 16550de76d (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - ゆうみさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！完結まで後わずかです。毎回（図らずも）淡い恋心を抱いている加藤さんですが、思い返せば実らせてあげることが出来ず何だか申し訳ないです・・・。最後までどうかお付き合いください。 (2019年12月9日 19時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ついに最終章になり、そろそろ物語が終わってしまうのかと思うと寂しい気持ちもありますが、個人的にはいつも切ない恋に終わってしまう加藤さんの想いが今回のお話では想いが伝わった事が嬉しいです。最後まで楽しみにしてます！ (2019年12月9日 8時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年11月23日 8時
