Last act-7 ページ34
花火大会が始まる数分前
会場である河川敷には、既に里の方々がたくさん集まっていた
少女「巫女様ー！こっちこっちー！」
先日里で会った女の子が、私に向かって手を振っている
私達は彼女の元へ急いだ
少女「来てくれたんだね！」
「勿論です、約束しましたから」
女の子は私を見て、嬉しそうに笑っていた
彼女に促され、河原に並んで座る
月や星の光がとても綺麗で、私は空を眺めていた
しばらくして、一発目の花火が、音と共に打ち上がる
夜空に色とりどりの光を輝かせ、花火が消えていく
その後も次々と、絶え間なく花火が夜空に輝いた
辺りからはたくさんの人達の歓声が聞こえ、花火に興奮しているのが分かる
美しい花を咲かせるのは、ほんのひと時
あっと言う間に、散ってしまう
花火って、大地に咲く花と似ているな・・・
でも、儚いからこそ、より尊く思えるのかも
全ての花火が空に消え、辺りが一瞬静寂に包まれた
すぐに来ていた人達の話し声で周囲が賑やかになり、私達も余韻に浸っている
やがて里の皆さんがその場を後にし出し、花火大会が終わったのだと実感した
私達も、神社に向かって足を進める
小山「綺麗だったね、花火」
増田「凄かったなー」
「ですがもう、皆さんと花火を見ることは出来ないんですよね・・・」
俯く私の肩に、手越さんが手を乗せた
手越「そんなことないよ、またいつか・・・、未来でまた5人集まって、一緒に花火を見よう！」
4人は私に視線を向け、穏やかな笑みを浮かべる
未来への期待が、より一層大きくなった
また皆さんと一緒に、花火を見よう
「そうですね、またここで・・・一緒に」
そう誓いを立てるように、私達は顔を見合わせた
夜道を歩く私達の足取りは、いつも以上に軽かった
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ゆうみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎日お話を楽しみにしていました！4人と主人公との絆は記憶はなくても心が繋がっていて心温まりました。天照さんの作品は全部読ませていただいてどれも大好きなので活動休止はとても悲しいです。また作品が降りてきたらお待ちしてます。 (2019年12月16日 8時) (
レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
MHPEN4(プロフ) - 完結、おめでとうございます！ いつでもいいので、記憶を思い出して欲しいです！ (2019年12月15日 0時) (レス) id: 16550de76d (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - ゆうみさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！完結まで後わずかです。毎回（図らずも）淡い恋心を抱いている加藤さんですが、思い返せば実らせてあげることが出来ず何だか申し訳ないです・・・。最後までどうかお付き合いください。 (2019年12月9日 19時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ついに最終章になり、そろそろ物語が終わってしまうのかと思うと寂しい気持ちもありますが、個人的にはいつも切ない恋に終わってしまう加藤さんの想いが今回のお話では想いが伝わった事が嬉しいです。最後まで楽しみにしてます！ (2019年12月9日 8時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年11月23日 8時
