Last act-6 ページ33
神社を出た私達は、里を少し過ぎた野原を目指していた
天気が良く、今日の花火もよく見えるだろう
おにぎりが入った籠は、増田さんが持ってくれている
彼曰く、鬼だった自分が力仕事を引き受けるのは当然、とのことらしい
目的地について、私達は周囲を見回した
手越「わあ・・・！」
加藤「凄い・・・」
そこは、色鮮やかな花畑となっており、様々な色の花に目を奪われる
木にも花が咲いており、美しい花びらが風に乗って舞っていた
綺麗な花に囲まれた場所に、私達は花を潰さないようシートを広げ、そこに座る
籠からお弁当箱を出し、全員が手におにぎりを持つ
「では、いただきます」
その言葉を合図に、4人はいただきます、と声を揃えた
そして、おにぎりを口に運ぶ
手越「美味い！」
小山「美味しいよ、A！ありがとう！」
「お口に合って良かったです」
増田「だから心配いらないって・・・」
ほんの少しだけドキドキしたけど、皆さんの感想を聞いてホッとした
小山「それにしても綺麗だな・・・」
手越「シゲ、桜の木出してよ、もっと見栄え良くなるぞ」
加藤「出来ねえよ、もう神通力は使えねえんだから」
手越「あ、そうだった・・・」
皆さんは楽しそうに話し続けている
もう春も終わるし、皆さんの話を聞いていると、私も桜が見たくなった
花火大会が終わったら、庭の桜を眺めようかな・・・
小山「分かんねえよ！」
手越「何でだよ！どう見てもリスだろ？」
加藤「どう見ても違うだろ！」
皆さんの方を見ると、何やら集まって土が露出した地面に、木の棒で何かを描いていた
増田「Aちゃん、手越が描いたこれ、何か分かる？」
増田さんは私を呼び、地面を指差す
手越「どう？」
皆さんの視線が集中する中、私は思ったままの答えを素直に発表することにした
「えっと・・・、妖魔・・・ですか？」
空が暗くなるまで、私達は時間を忘れて盛り上がった
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ゆうみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎日お話を楽しみにしていました！4人と主人公との絆は記憶はなくても心が繋がっていて心温まりました。天照さんの作品は全部読ませていただいてどれも大好きなので活動休止はとても悲しいです。また作品が降りてきたらお待ちしてます。 (2019年12月16日 8時) (
レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
MHPEN4(プロフ) - 完結、おめでとうございます！ いつでもいいので、記憶を思い出して欲しいです！ (2019年12月15日 0時) (レス) id: 16550de76d (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - ゆうみさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！完結まで後わずかです。毎回（図らずも）淡い恋心を抱いている加藤さんですが、思い返せば実らせてあげることが出来ず何だか申し訳ないです・・・。最後までどうかお付き合いください。 (2019年12月9日 19時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ついに最終章になり、そろそろ物語が終わってしまうのかと思うと寂しい気持ちもありますが、個人的にはいつも切ない恋に終わってしまう加藤さんの想いが今回のお話では想いが伝わった事が嬉しいです。最後まで楽しみにしてます！ (2019年12月9日 8時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年11月23日 8時
