Last act-5 ページ31
「おはようございます、増田さん」
増田「もしかして、昨日言ってたおにぎり？」
「はい、まだ途中ですが」
増田さんは私が作ったおにぎりを眺めている
増田「美味しそう！」
「ありがとうございます、不味くならないよう頑張ります」
増田さんが見ている中、私はおにぎり作りを再開した
ふと、増田さんは視線をやや下に向けた
不思議に思い、手を止めて彼の方を眺める
「どうかしましたか？」
増田「・・・前世での話だけど、俺が初めて食べた人間の食べ物が、おにぎりだったんだ」
「そうだったんですね」
増田「あいつが作ってくれたんだ、それから俺達は、心を通わせていったな・・・」
懐かしむように語る増田さん
彼の前世は鬼であり、人間から恐れられていた
そんな中で心を通わせた人がいたようで、その方との思い出が増田さんを精神的に支えている
「・・・よければ一つ食べますか？」
増田「いいのか？」
「はい、お口に合うか分かりませんが・・・」
私が差し出したおにぎりを受け取り、一口頬張る
途端、増田さんはぱあっと顔を明るくした
増田「美味しい！滅茶苦茶おいしいよ！Aちゃん！」
「本当ですか！？良かった・・・」
増田「自信持って、これなら他の3人も喜ぶよ、絶対」
それを聞いて、私は安心した
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ゆうみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎日お話を楽しみにしていました！4人と主人公との絆は記憶はなくても心が繋がっていて心温まりました。天照さんの作品は全部読ませていただいてどれも大好きなので活動休止はとても悲しいです。また作品が降りてきたらお待ちしてます。 (2019年12月16日 8時) (
レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
MHPEN4(プロフ) - 完結、おめでとうございます！ いつでもいいので、記憶を思い出して欲しいです！ (2019年12月15日 0時) (レス) id: 16550de76d (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - ゆうみさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！完結まで後わずかです。毎回（図らずも）淡い恋心を抱いている加藤さんですが、思い返せば実らせてあげることが出来ず何だか申し訳ないです・・・。最後までどうかお付き合いください。 (2019年12月9日 19時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ついに最終章になり、そろそろ物語が終わってしまうのかと思うと寂しい気持ちもありますが、個人的にはいつも切ない恋に終わってしまう加藤さんの想いが今回のお話では想いが伝わった事が嬉しいです。最後まで楽しみにしてます！ (2019年12月9日 8時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年11月23日 8時
