act24-9 ページ4
4人の攻撃により、激しい爆発と衝撃が起こっていた
あれだけの攻撃を受ければ、いくら禍津さんでもかなりのダメージを負うに違いない
だけど私の心に、不安と恐怖が湧き上がっていた
なぜなら・・・
「増田さん！そこに禍津さんはいません！」
増田「！？」
そこにはもう、禍津さんの持つ強大な妖魔の力は感じない
彼らの攻撃は、当たっていなかったのだ
その時―――――――
手越「が・・・あああ―――！！！」
手越さんの悲痛な声が響く
うろたえる間もなく、今度は・・・
加藤「・・・うっ・・・！」
どさり、と何かが倒れる音が聞こえた
ようやく、高速で動く強大な力を捉えた
この妖魔の力は・・・禍津さんだ
何て・・・速さなの・・・！？
彼は目で追えないスピードで、今度は小山さんの背後に迫っていた
「小山さ―――――！」
何かを伝える余裕などなかった
小山さんの背中から、大量の血が飛び出る
増田「手越！シゲ！小山！」
禍津「終わるのはそっちだったな」
禍津さんは既に、増田さんの目の前にいた
驚く増田さんの頭を左手が変形した巨人の様な手で掴み、そのまま地面に叩きつけた
増田「・・・ぁ・・・」
増田さんの頭部から血が流れる
禍津さんは増田さんを遠くに放り投げ、後方の岩にぶつけた
禍津さんの右手は長く鋭利な爪に変形しており、血で真っ赤に染まっている
先に3人をこの爪で攻撃したんだ
「・・・皆さん・・・」
体の震えが止まらない
頭が真っ白になっていた
禍津さんの攻撃を受けた4人は、地面に倒れたまま動かない
傷口から流れる鮮血が、尚も広がっている
禍津「言っただろう？私には敵わないと」
「・・・そんな・・・」
呆然とする私に、禍津さんが近づいてきた
最早私に抵抗する余裕も、気力も残っていない
もう・・・駄目なのかな・・・
皆さんももう戦える状態じゃない
禍津さんは絶念する私を嘲笑うように、手を突き出す
形の定まっていない手に黒い光が集まり、やがて大きな塊となった
これで終わりなんだな、と確信する
結界を張ることもなく、私は諦めて目を閉じた
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ゆうみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎日お話を楽しみにしていました！4人と主人公との絆は記憶はなくても心が繋がっていて心温まりました。天照さんの作品は全部読ませていただいてどれも大好きなので活動休止はとても悲しいです。また作品が降りてきたらお待ちしてます。 (2019年12月16日 8時) (
レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
MHPEN4(プロフ) - 完結、おめでとうございます！ いつでもいいので、記憶を思い出して欲しいです！ (2019年12月15日 0時) (レス) id: 16550de76d (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - ゆうみさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！完結まで後わずかです。毎回（図らずも）淡い恋心を抱いている加藤さんですが、思い返せば実らせてあげることが出来ず何だか申し訳ないです・・・。最後までどうかお付き合いください。 (2019年12月9日 19時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ついに最終章になり、そろそろ物語が終わってしまうのかと思うと寂しい気持ちもありますが、個人的にはいつも切ない恋に終わってしまう加藤さんの想いが今回のお話では想いが伝わった事が嬉しいです。最後まで楽しみにしてます！ (2019年12月9日 8時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年11月23日 8時
