act24-22 ページ20
漆黒の雲を突き抜け、白い雲が見えてきた
それを更に超えると、太陽が眩しい青空に出た
私は雲の上に、退魔の力で広い足場を作る
小山さんはその端に着地し、私を下ろした
小山さんには、何をするか伝えていない
だけど私を信じ、何をしたいのか察して、ここまで連れてきてくれた
とても・・・嬉しい
心に、強い勇気が湧いてくる
足場の中央に立ち、静かに呼吸を繰り返す
まだ完全に不安を拭い切れた訳じゃない
成功するかも分からない
だからこそ、自分に自信を持って、やってみるしかない
そのために、もう少しだけ・・・背中を押してほしい
「けーちゃん！」
私は振り返り、小山さんを見つめた
キョトンとする小山さんに、手を広げて満面の笑みを向ける
「元気が出るおまじない、お願い」
それを聞いた小山さんが、ふっと微笑んだ
私の目の前まで歩み寄り、肩に手を置いて顔を近づける
触れ合う、二人の額
彼の温もりが伝わり、私の体に元気が漲る
小山さんは額を離すと、力強い笑みと瞳で私を見据えた
小山「頑張って、Aなら、絶対に大丈夫だから」
「うん！ありがと、けーちゃん！」
小山さんは足場の端に戻り、私を眺めている
彼に元気をもらい、私の心は青空の様に晴れ渡っていた
足場の中央で深呼吸し、扇を両手にそれぞれ持つ
気合を入れるが体に力を強張らせず、適度に力を抜いた
姿勢を低くし、屈んだ体勢を取る
これが、神楽の最初の構え
「参ります」
私の声が、天に響く
「天津風の舞」
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ゆうみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎日お話を楽しみにしていました！4人と主人公との絆は記憶はなくても心が繋がっていて心温まりました。天照さんの作品は全部読ませていただいてどれも大好きなので活動休止はとても悲しいです。また作品が降りてきたらお待ちしてます。 (2019年12月16日 8時) (
レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
MHPEN4(プロフ) - 完結、おめでとうございます！ いつでもいいので、記憶を思い出して欲しいです！ (2019年12月15日 0時) (レス) id: 16550de76d (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - ゆうみさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！完結まで後わずかです。毎回（図らずも）淡い恋心を抱いている加藤さんですが、思い返せば実らせてあげることが出来ず何だか申し訳ないです・・・。最後までどうかお付き合いください。 (2019年12月9日 19時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ついに最終章になり、そろそろ物語が終わってしまうのかと思うと寂しい気持ちもありますが、個人的にはいつも切ない恋に終わってしまう加藤さんの想いが今回のお話では想いが伝わった事が嬉しいです。最後まで楽しみにしてます！ (2019年12月9日 8時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年11月23日 8時
