act17-10 ページ42
私は立ち上がり、禍津さんを見据えた
禍津「覚悟は出来たようだな」
禍津さんは私に向け、右手を突き出した
彼の掌から、漆黒の光線が放たれる
私は前方に結界を出し、それを止めた
「・・・・・っ！」
何て・・・威力・・・！
結界に意識を集中するけど、押されているのが分かる
禍津「そんな抵抗、無駄なだけだ」
光線を受けている結界が、僅かに歪む
このままじゃ・・・持たない・・・！
小山さんだけでも・・・助けたいのに・・・！
全身全霊の退魔の力を込めるけど、禍津さんの妖魔の力の前には、無意味だった
結界全体に亀裂が広がる
もう・・・駄目・・・
その時、バリン！と何かが壊れたような音が、背後から聞こえた
直後、紅い衝撃波が私の横を通り、黒い光線にぶつかる
衝撃波を受けた光線が、一瞬で消滅した
禍津「何・・・！？」
禍津さんだけでなく、私にも何が起こったか分からなかった
振り返ろうとしたけど、退魔の力を使い過ぎた影響でその場に座り込む
後方からこちらに近づく足音
私の隣まで来ると、一旦足を止め、すぐにまた歩き出し私の前に出た
顔を上げて視界に入ったのは、綺麗な紅
風になびく紅い服、優しくもたくましい背中
小山「ありがとう、俺も・・・全部思い出したよ」
彼は振り返ると、優しい笑みを見せた
一緒にいるだけで嬉しくて安心する、そう実感出来る微笑み
小山「また逢えたね、A」
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天照(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます！長く続いているシリーズですが、応援して下さり光栄です。次第に謎が明らかになっていき、あれ、そう言えばここが伏線だったんだ、と思い返していただけると嬉しいです。楽しみにして下さり感謝感激です。 (2019年9月1日 19時) (
レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 移行ありがとうございます！いつも楽しみにしております♪お話も進みますます展開が楽しみです！まだ謎の部分とか、何でだろ？とか色々考えながら読み進めてるのでこれからもお話楽しみにしてますので頑張ってください！！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年9月1日 6時
