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act17-2 ページ34

広場に到着したが、そこに小山さんの姿はない



ここに来ていると思ったんだけどな・・・






刹那、近くから禍々しい気配を感じた


強力な・・・妖魔の力・・・


この力は・・・!





禍津「西行の巫女」



気配がした方から聞こえた、低い声


そちらを向くと、禍津さんが立っていた




自然と体に力が入る


だけど、私一人では・・・




禍津「そう身構えなくていい、お前に伝えたいことがあってここで待っていたのだ」

「伝えたいこと・・・ですか?」



禍津さんは口角を上げ、底意地の悪い笑みを浮かべた





禍津「小山慶一郎は私が預かった、救いたければ、明日、お前一人でここより東の平地へ来い」




思考が止まり、全身が凍りついたように動かなくなる



「小山さんに・・・何を・・・」

禍津「案ずるな、今は無事だ、今は・・・な」


その言葉の意味が、すぐに分かった



きっと罠だろうけど、断ることも、逃げることも出来ない


彼の意に反する行動をとった途端、禍津さんは小山さんを傷つけるだろう




禍津「詳しい場所は私の気配を探れば分かるだろう、では、待っているぞ」



黒い風が禍津さんの周囲を渦巻き、それが止むと同時に彼は姿を消していた









「・・・小山さん・・・」




禍津さんが言っていた、大切なものを奪うって、このことだったの・・・?



すぐにでも助けに行きたいが、彼が指定した日は明日だ



それまで・・・待たないと・・・






このことを手越さん達に伝えるべきか、私は悩んだ



禍津さんは私に一人で来るよう指示した


けど3人は絶対に私を一人で行かせないだろう



とはいえ私以外の誰かが向かったら、禍津さんに気配で気付かれる可能性が高い


彼が使役する妖魔だっているかもしれない


だとしたら、私が一人で行くのが最善だ




皆さんには申し訳ないけど、このことは黙っておこう






気持ちが落ち着かないまま、私は神社に戻った




来た時とは打って変わって、足取りは重かった

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天照(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます!長く続いているシリーズですが、応援して下さり光栄です。次第に謎が明らかになっていき、あれ、そう言えばここが伏線だったんだ、と思い返していただけると嬉しいです。楽しみにして下さり感謝感激です。 (2019年9月1日 19時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 移行ありがとうございます!いつも楽しみにしております♪お話も進みますます展開が楽しみです!まだ謎の部分とか、何でだろ?とか色々考えながら読み進めてるのでこれからもお話楽しみにしてますので頑張ってください!! (2019年9月1日 8時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2019年9月1日 6時

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