act16-3 ページ15
皆さんの姿を見ていて、あることが聞きたくなった
「皆さん、かっこいいですね」
増田「ふえっ！？ど、どうしたんだよ？いきなり・・・」
増田さんが調子外れの声を出す
他の3人も驚きと戸惑いで目を丸くしていた
「皆さんに会うまで、人の姿をした妖魔を見たことがなかったので・・・」
小山「妖魔って不気味な姿の奴がほとんどだよな」
小山さんの言う通り、妖魔の姿はこの世に存在するとは思えないものばかりだ
人間は愚か、様々な動物のそのままの姿をしている妖魔はまず存在しない
そう考えると、人と違わぬ姿をしている4人が特別なのではないかと思える
「もしかして、皆さんも人と同じように成長して姿が変わったのでしょうか？」
手越「同じようにって？」
「子供から大人になると、姿は大きく変化します、面影が残っている方もいますが」
増田「そうだよ、俺達、外見に関しては全くと言っていいほど人間と変わらないんだ」
皆さんの子供の頃の姿が、少し気になる
加藤「けど妖魔である以上、母親から生まれてはいない、物心ついた時には、神主様に拾われていた」
小山「神主様の話では、俺達は皆神主様と出会う前から、赤子の状態でも一人で生きていたみたい」
そこは妖魔なんだなー、とちょっと思ってしまった
手越「それからは、神主様や、彼がいない時は彼の側近の人達が親代わりだったな」
増田「そのほとんどが契魔だったけどな」
皆さんは私より年上だから、私が生まれる前からお父様と会っていたんだ
・・・って、私もお父様との出会いは彼らとほとんど変わらないんだった
神社にいるところを拾われ、お父様は娘として育ててくれた
だけど実際は、お父様と一緒にいる時間は誰よりも短い
・・・もしかして、私も妖魔なのかな？
いや、それだったらお父様が黙っているはずがない
4人の様に契魔として契約してくれるはずだ
自分自身のことが、こんなにも分からないなんて・・・
私が過去を思い出せないことや、強大な退魔の力を持っていることに、理由はあるのかな・・・？
掃除を終え、私達は部屋に戻ろうとした
その時、禍々しい力を感じ、足が止まる
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天照(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます！長く続いているシリーズですが、応援して下さり光栄です。次第に謎が明らかになっていき、あれ、そう言えばここが伏線だったんだ、と思い返していただけると嬉しいです。楽しみにして下さり感謝感激です。 (2019年9月1日 19時) (
レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 移行ありがとうございます！いつも楽しみにしております♪お話も進みますます展開が楽しみです！まだ謎の部分とか、何でだろ？とか色々考えながら読み進めてるのでこれからもお話楽しみにしてますので頑張ってください！！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年9月1日 6時
