act15-3 ページ49
4人と共に、妖魔の元へ向かう
増田「数はどのくらい？」
「1体だけです、ですが遠くからも力を感じたので、かなりの強さだと思います」
加藤「禍津が来る可能性もある、油断は禁物だ」
手越「大丈夫だよ、俺達が力を合わせればあっと言う間さ」
手越さんの自信満々の言葉に、増田さんと加藤さんは呆れながらも共感するように笑った
そんな3人の様子を、小山さんは微笑ましそうに眺めている
妖魔を目の前に見据え、私達は足を止めた
頭部は獣のような毛があり、赤く光る眼がこちらを睨んでいる
口には鋭利な牙があり、特に下顎から生えた、反るように曲がった巨大な2本の牙が特徴的だ
手には長く鋭利な爪が3本
そして胴体は蛇の様で、後ろ足はなく腹部に蛇腹模様、体から続く尻尾はとても長い
距離が離れていても、私達の何倍も大きいことが分かる
増田「でかいな・・・」
加藤「あの場所からでも攻撃が届く可能性がある、Aさんと小山はもう少し下がって！」
「分かりました」
手越「それじゃ、先手必勝！」
手越さんは跳躍し、炎を妖魔に向けて放った
それを受け、巨体が後方に傾く
すぐに加藤さんが桜の花びらで追撃する
それにより、妖魔の体が地面に倒れた
増田さんが追撃しようと接近したその時、妖魔は体を反転させ鋭い爪を地面に突き刺した
そのまま地面を掘り、地下深くに潜る
妖魔の気配を探り、隠れている場所を見つけようとすると・・・
加藤「それで身を隠したつもりか？甘いんだよ」
低く鋭い声で告げた後、左手を前に翳した
刹那、地面から鋭利な木の枝が何本も突き出てきて、同時に妖魔の体が押し上げられた
妖魔は身をくねらせて木の枝を抜け、長い尻尾を思い切り叩きつけてきた
結界を張るため、手を前に翳す
増田「大丈夫だよ」
そう言うと、増田さんは妖魔に向かって駆け出した
そして、振り下ろされた巨大な尻尾を受け止め、そのまま妖魔を持ち上げた
増田「雄々嗚呼アアアァァァアアア―――――！！！」
雄叫びを上げ、妖魔を地面に叩きつける増田さん
地面が僅かに振動したのが分かる
妖魔はふらつきながらも上体を起こし、腕を振るって岩の破片を飛ばしてきた
加藤さんが出現させた桜の木が、それを防ぐ
こちらへ攻撃することに集中していた妖魔は、背後に手越さんが回り込んでいたことに気付いていなかった
手越さんの爪が、妖魔を斬り裂く
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天照(プロフ) - さやかさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！お掃除の手を止めてしまい申し訳ありません。ですがとても光栄です。こんなカオス極まりない小説ですが、これからも更新を楽しみに待っていただけると作者が泣いて喜びます。これからも応援よろしくお願いします。 (2019年8月16日 19時) (
レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - はじめまして。お話に引き込まれてお盆の掃除がはかどりません！学生時代に好きだった小説を思い出しました。更新楽しみにしています。 (2019年8月16日 13時) (レス) id: f831f78169 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - ぱなさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！さ、最高ですと！？身に余る光栄でございます。凄いと言っていただいて感謝感激です。これからもどうぞ本作をお楽しみください。 (2019年8月15日 18時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ぱな - お話が最高すぎて私の語彙力奪われて凄いしか出てきませんw (2019年8月14日 23時) (レス) id: b7efa85c18 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» いつもありがとうございます！手越さんに続いて増田さんも前世の記憶を取り戻しました。加藤さん、そして主人公の過去も近々判明するかと・・・。お気遣いありがとうございます。みかんタルト様も体調を崩さないようお気を付け下さい。 (2019年8月9日 18時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年8月6日 18時
