act14-9 ページ38
その日、私達は南西へ向かって走っていた
手越「妖魔の気配って、こっち？」
「はい、ですが・・・」
妖魔は数体いる
向かう方向こそ同じだけれど、先に進むほど扇状に広がるように分かれ、待ち受けている
「妖魔は同じ場所にいるようで、実際は数体ずつに分かれています」
加藤「ここまで来れば俺にも分かる、端から端の妖魔まで、かなり距離がある」
小山「離れた場所からでもそれが分かるなんて、さすがAちゃんだね」
増田「けどどうする？だとすると戦力を分散する必要があるぞ」
増田さんの言う通り、纏まっていては全ての妖魔に対応出来ない
少なくとも、南側、西側、中央周辺の3か所に分かれた方がいい
手越「俺とまっすーは力を取り戻してる、一人でも大丈夫だ」
増田「だな、シゲ、Aちゃんと小山を頼む」
あ・・・、そういえば3人は加藤さんが記憶を取り戻し、力が戻ったことを知らないんだ
それを伝える間もなく、手越さんと増田さんはそれぞれ別の方向へ走っていってしまった
加藤「・・・あいつらなら大丈夫だろ」
「・・・そうですね」
仕方ない、そのことを知らせるのは妖魔を倒した後にしよう
辿り着いたのは、満開の桜が並ぶ、桜並木だった
絶え間なく花びらが風に乗って待っている
小山「綺麗・・・」
加藤「気を抜くな、だいぶ近いぞ」
妖魔の気配は、この辺りだ
すると、奥の桜の木が切り倒され、何かが姿を現した
熊の様な頭部
腕にはカマキリの様な、巨大で鋭利な鎌が付いている
胴体や脚は筋肉が発達した人型をしており、体の色は全体的に灰色だ
よく見ると、倒れた桜の木は、鋭利な刃物で切られた形跡がある
加藤「なんて切れ味だ・・・」
「まだ数体います！」
そう声を上げた直後、奥から次々と同じような妖魔が出てきた
こちらに気付いたのか、ゆっくりと近づいてくる
加藤「二人とも、サポート頼む！」
私達の方をちらと見て伝えると、加藤さんは前に出た
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天照(プロフ) - さやかさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！お掃除の手を止めてしまい申し訳ありません。ですがとても光栄です。こんなカオス極まりない小説ですが、これからも更新を楽しみに待っていただけると作者が泣いて喜びます。これからも応援よろしくお願いします。 (2019年8月16日 19時) (
レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - はじめまして。お話に引き込まれてお盆の掃除がはかどりません！学生時代に好きだった小説を思い出しました。更新楽しみにしています。 (2019年8月16日 13時) (レス) id: f831f78169 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - ぱなさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！さ、最高ですと！？身に余る光栄でございます。凄いと言っていただいて感謝感激です。これからもどうぞ本作をお楽しみください。 (2019年8月15日 18時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ぱな - お話が最高すぎて私の語彙力奪われて凄いしか出てきませんw (2019年8月14日 23時) (レス) id: b7efa85c18 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» いつもありがとうございます！手越さんに続いて増田さんも前世の記憶を取り戻しました。加藤さん、そして主人公の過去も近々判明するかと・・・。お気遣いありがとうございます。みかんタルト様も体調を崩さないようお気を付け下さい。 (2019年8月9日 18時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年8月6日 18時
