逢魔時 〜時を越えた絆〜

act2-7 ページ18

私の接近に気付いたのか、二人は同時にこちらを向いた


美しいというか、かっこいいというか、とにかく二人は魅力的だ


そんな彼らの視線に少しドキッとしたが、落ち着いてお辞儀をした





「協力感謝致します、おかげで妖魔を止めることが出来ました」

？「・・・やっぱかわいい！ほら、顔上げてよ！」


そう促され、私は再び彼らに目線を戻した



？「すいませんね、こいつが・・・」

？「それよりさ、西行の巫女ってことは、君がAちゃんでしょ？」

「はい、・・・あの、どうして私の名前を・・・？私達、初対面かと存じますが・・・」

？「だって俺達、君に会うために来たんだから」

「え・・・？」

？「聞いてないかな？俺達は、西行神社の神主様から、巫女様である君を守るよう言い渡されたんだ」

「・・・・・！」




それじゃあ・・・この人達が・・・





？「初めまして、Aちゃん、俺達は君を守るために来たんだ」



金髪の男性が明るい笑顔で私に顔を近づける




話したいことはいろいろあったが、頭が混乱して二の句が継げない


とにかくまずは落ち着かないと・・・



「え、えっと・・・、ここではなんですし、神社に向かいましょう」

？「それもそうだね、ここから近く？」

「里を経由するので少し遠いですが、迷うようなところはありません」

？「良かったー・・・」

？「・・・恥ずかしい話、俺達、神社の場所が分からなくてここに来るまでに何度か迷ったんです」

「そうだったのですか・・・、到着が遅かったのはそのため・・・？」

？「Aちゃんの力を察知すれば良かったんだけど、なかなかつかめなくて・・・」

「ごめんなさい、私・・・神社にいる時は力を抑えているんです」

？「いえ、謝る必要はありません、落ち度があるのは俺達だから・・・」

？「一応察知能力が高い人もいるんだけど、二人共別行動中だし」



そういえば、来てくれるのは全員で4人と聞いている


他の二人は別行動をしているのか・・・



話を聞く限り、察知能力が高いみたいだから私の力を頼りに来てくれるだろう





私達は神社で話をするため、その場を後にした

act2-8→←act2-6 2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す