act27-1 ページ34
目の前には、崩壊した宮殿
地下に人はいないし、もう地鬼が生み出される心配がないのは安心だ
小山「こんなことになっていたなんて・・・」
増田「先代の奴、滅茶苦茶だな・・・」
「・・・皆、あれ見て！」
私は宮殿の奥の方を指差した
黒ずんだ木や岩が並ぶ道が、宮殿の更に先に続いている
手越「もしかして・・・この先に先代が？」
「・・・多分」
確証なんてないけど、どうしてだかそんな気がしていた
先が暗く、どこまで続いているか分からない
それでも、私達は闇に繋がるその道を進んだ
奥に行くほど、光が薄れていく
この先に何かがあると直感し、体が武者震いする
加藤「！止まれ！」
突然、シゲアキが声を上げて警告した
暗くてよく見えなかったけど、少し先の地面が崩落していた
向こう側が辛うじて確認出来る
手越「崖！？」
小山「跳び越えるにはちょっと遠いかも・・・」
もう少し近かったら跳躍して渡れるんだ・・・
確かに、今までも結構な高さまでジャンプしていたけど・・・
増田「シゲが皆を運べばよくね？」
「それじゃ大変だよ、私に任せて」
私は一歩前に出て、向こう側の足場を眺めた
手前に生えている木に意識を集中する
すると、向こう側の木の根元から、太い根が何本もこちらに伸びてきた
こちらの木からも同じように根が伸び、互いにしっかり絡まって足場となった
踏みしめてみると、ビクともせず簡単に千切れそうにはない
これなら皆で渡れるだろう
振り返って4人を見ると、皆今の光景に唖然としていた
増田「・・・Aの能力って、やっぱすげーな・・・」
小山「本当に、どんな能力なんだろう・・・」
「・・・私、自分の能力が何なのか、やっと分かったの」
手越「え！？マジで？」
「うん、サダメさんから聞いた」
加藤「そういえば、サダメは無事なんだろうか・・・」
「・・・・・」
4人にも・・・話すべきだよね
サダメさんのこと、そして、サダメさんから聞いた話
皆が人間だってことも・・・伝えないと・・・
「・・・皆に、話しておきたいことがあるの」
私は木の根で出来た橋を歩きながら、後ろを歩く4人に声をかけた
手越「何？」
「サダメさんから聞いた話・・・、皆にとっても・・・大切な話だから」
小山「うん、分かった、・・・教えて」
足を止めず、私はサダメさんから聞いたことをNEWSに伝えた
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天照(プロフ) - masugayaさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！毎日楽しみにしていただいて、光栄な限りです。最後までドキドキをお届けで出来るよう頑張ります。これからも応援していただければ、作者が泣いて喜びます。 (2018年10月31日 20時) (
レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
masugaya(プロフ) - ラストスパートですね...！陰ながら一喜一憂して見させていただいてます！毎日楽しみです。頑張ってください、！ (2018年10月30日 23時) (レス) id: 35db361755 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！様々な謎が次々と明らかになり、驚いて下さるのは私が期待したリアクションだったりします。最終決戦間近、主人公もアホテラスも頑張ります。 (2018年10月28日 19時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
カナン - キセキがお母さんということや、NEWSが元人間というのにびっくりしました！夢主にはとても頑張って欲しいです！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: de1e2b87c0 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - はーみゃんさん» 非常に長い小説を最初から・・・、とても嬉しいです！感謝感激です！ありがとうございます！新たな発見があったり、これが伏線だったのかな、と気付いていただければ光栄です。何度も読みたくなると思っていただけるとこれほど嬉しいことはありません。 (2018年10月24日 19時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年10月14日 18時
