4人は神様！？ 13

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開けた場所に到着した




少し先に、巨大な岩壁がある






辺りを見回すと、近くの岩に凭れる様にサダメさんが座り込んでいた




「サダメさん！！」


咄嗟に彼女に駆け寄る




サダメ「・・・来てくれたのね、A」


サダメさんは弱々しく微笑んだ


どうしたんだろう、さっきから様子がおかしい


ずっと疲れているように、呼吸が弱かった



サダメ「これで・・・最後ね」


サダメさんが見つめる先は、巨大な岩壁がある方向だった





岩の下に、地鬼が集結している



「地鬼・・・！？」

サダメ「私の能力でここまで連れてきたわ・・・、さあ、後少し・・・頑張りましょう・・・」


サダメさんは力を振り絞るように、腕をゆっくり上げた


脱力して下がりそうになった彼女の腕を、私は受け止めて支える


サダメさんは私の方を向いて笑みを見せ、すぐに地鬼に視線を戻した





掌を、地鬼に向けて翳す



すると、地鬼の一体が岩壁に向かって攻撃を繰り出した


岩壁に亀裂が走る



サダメ「・・・・・っ！」


突然、サダメさんが苦しそうに表情を歪めた


「サダメさん！？」

サダメ「やっぱり、これで最後みたいね・・・」


そう呟くと、地鬼をしっかりと見据え、深く息を吐いた


彼女の腕に僅かに力が籠ったのが分かる




サダメさんは能力で、地鬼を操っているんだ


操られた地鬼は、絶えず岩壁に攻撃を当て続ける




遂に、岩壁が砕け、地鬼に向けて倒れてきた





巨大な岩が、地鬼を押し潰す








私はサダメさんから離れ、巨大な岩が倒れた場所に近づく


立ち込めていた土煙が晴れると、地鬼は一体も残っていなかった





地鬼を倒したことをサダメさんに伝えようと、彼女の方に向き直る







その瞬間、血の気が引いた感覚がした

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