act25-18 2 ページ45
加藤「終わりじゃ・・・ねえ・・・！」
力を振り絞り、手を奴の体に添えた
その瞬間、奴と俺の間に激しい爆発が発生した
トウコツの体が遠くに飛ばされる
トウコツ「！？」
トウコツは翼を動かし、上空で体勢を立て直した
俺は体を起こすと、口に溜まった血を吐き出し、翼を広げて飛翔した
上空で、互いを見据える
トウコツ「それほどの力を・・・」
加藤「・・・・・」
正直、自分でも驚いている
Aが俺に与えてくれた力は、これ程のものなのか・・・
俺はAに・・・、こんなにも、支えられているのか・・・
トウコツ「・・・だが、俺の方が、強い！」
トウコツは口から冷気と共に、鋭利な氷を放ってきた
上空を飛び回ってそれをかわし、避け切れないものは炎を放って打ち消す
そのままトウコツの上に来ると、炎を奴の背中にぶつけた
トウコツ「グ・・・ガアアア！！」
トウコツは氷で形成された頑丈な尻尾を振るい、俺の背中に打ち当てた
加藤「うあっ・・・！」
吹き飛ばされながらも、狙いを定め、奴の頭に矢を放った
トウコツ「この程度・・・」
奴の闘志の籠った赤い瞳が、俺を睨む
腹の傷と冷気のせいで呼吸が苦しい
それでも何とか意識を集中させ、弓矢でトウコツを狙う
トウコツが口を大きく開けると、冷気が集まり、巨大な氷の塊が作られた
それが放たれると同時に、俺も矢を射る
俺が放った矢が、俺の体よりも大きな氷の塊の中心に突き刺さる
矢の先端から炎が発生し、次第に氷の中央を溶かしながら貫いていく
炎を纏った矢が、氷を貫いた
トウコツ「何・・・！？」
炎の矢はそのままトウコツに突き刺さり、トウコツは地面に落ちた
俺に迫ってきた巨大な氷はほとんど溶けて小さくなっており、そこに炎を放って完全に打ち消す
トウコツ「まだ・・・だ・・・」
地に落ちたトウコツは、尚も鋭い瞳で上空の俺を見ていた
その目から感じる、強い戦意
けれど今俺が抱いている感情は、驚きと、哀れみだった―――――――
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天照(プロフ) - masugayaさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しんでいただけて光栄な限りです。最後まで全力疾走しますので、応援よろしくお願いします。 (2018年9月28日 23時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
masugaya(プロフ) - いつもハラハラしながら見てます！いよいよ終盤ですが、更新頑張ってください！ (2018年9月27日 23時) (レス) id: 35db361755 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» いつもありがとうございます！凄く嬉しいです！お、お気に入りだとは・・・、身に余る光栄です。かなり長く続いてますが、物語も終盤です。最後まで応援よろしくお願いします。 (2018年9月17日 18時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 天照さん、続編おめでとうございます！私は、占ツクは、読む専なんですが、その中でも、かなりお気に入りの一作です！これからも頑張ってください！ (2018年9月16日 21時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年9月16日 18時
