act25-17 2 ページ43
突き放すような態度をとるが、意外にもキュウキは引き下がらなかった
溜息をつき、見下ろすようにキュウキに視線を向ける
小山「出来なかったから」
キュウキ「・・・ふざけているのか？」
小山「ふざけてないよ、やらなかったんじゃなくて、出来なかったんだ」
納得がいかないのか、理解が出来ないのか、キュウキの表情は険しかった
キュウキ「出来なかったことが・・・、この戦いで偶然出来るようになったというのか！？」
小山「偶然じゃないさ、さっきも言っただろ？Aが俺に力をくれたんだって」
キュウキ「あの小娘の・・・力？」
小山「俺一人ではこれほどの力は出せなかった、だけど、俺にはAがいる、Aが・・・支えてくれている」
キュウキ「・・・あり得ない、そんな・・・ことが・・・」
否定の言葉を口にしているが、本当は分かっているはずだ
今まで幾度となく俺と戦ってきたこいつなら、今の戦いで俺が発揮した力が、かつてとは比べ物にならなかったことを
何より、キュウキの今の状態がそれを明示している
小山「俺の力に違和感を感じていたんだろ？だけどお前は、警戒することなく戦った」
キュウキ「・・・・・」
小山「・・・油断したんだよ、お前は」
敗因をはっきりと突きつけ、俺は口を閉ざした
キュウキはしばらく何の反応もしなかったが、突如フッと笑いだした
キュウキ「これは・・・屈辱だ、まさかあの小娘がこれほどの可能性を秘めていたとは・・・」
小山「・・・・・」
キュウキ「・・・だが、敗れた原因は天界の姫だけではない」
笑顔を崩さず、キュウキは言葉を続けた
キュウキ「最たる原因は・・・、私の・・・慢心・・・」
そう言い終えると、キュウキは目を閉ざした
やがて奴の体が砂に変わり、消滅した
小山「・・・・・ッ！」
全身の傷の痛みが一気に押し寄せるような感覚に、俺は思わず膝をついた
勝てたとはいえ、俺が受けたダメージは大きい
だけど、いつまでもここにいる訳にはいかない
皆のところへ・・・行かないと・・・！
洞窟を出るため、俺は空洞に向けて足を進めた
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天照(プロフ) - masugayaさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しんでいただけて光栄な限りです。最後まで全力疾走しますので、応援よろしくお願いします。 (2018年9月28日 23時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
masugaya(プロフ) - いつもハラハラしながら見てます！いよいよ終盤ですが、更新頑張ってください！ (2018年9月27日 23時) (レス) id: 35db361755 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» いつもありがとうございます！凄く嬉しいです！お、お気に入りだとは・・・、身に余る光栄です。かなり長く続いてますが、物語も終盤です。最後まで応援よろしくお願いします。 (2018年9月17日 18時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 天照さん、続編おめでとうございます！私は、占ツクは、読む専なんですが、その中でも、かなりお気に入りの一作です！これからも頑張ってください！ (2018年9月16日 21時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年9月16日 18時
