act25-17 ページ42
〜小山side〜
一撃必殺、とはこのことだろう
俺が受けてきた攻撃以上のダメージを、キュウキはたった一撃で喰らっている
体中が傷つき、キュウキは地に伏していた
傷ついた足で何とか立ち上がり、ゆっくりとキュウキに歩み寄る
キュウキの倒れた地面に、黒い砂が広がっていた
槍も粉々に砕けている
どう見ても、これ以上戦えそうにない
キュウキ「・・・どういう・・・ことだ・・・！？私に触れることなど・・・出来なかったはず・・・」
小山「・・・・・」
先程の言い方では、語弊があったかもしれない
そもそも俺は、手の内を明かし切っていないのだから
小山「・・・触れるのは俺本人じゃなくても構わないんだよ」
すると、キュウキの背後から何かが姿を現した
それを見て、キュウキは全てを察したように、目を大きく開く
そこにいたのは、俺が使役する黒い蛇だった
地を這い、俺の元に戻ってくる
キュウキ「いつの間に・・・！？」
小山「だいぶ早い段階から、ただお前が気付かなかっただけだ」
キュウキ「気付かなかった・・・だと？」
小山「俺が蛇を操れることぐらい百も承知のはずだ、それなのにお前は俺の遠距離攻撃を水の能力だけだと思い込んだ」
・・・まあ、俺自身もそれを狙っていたところはある
敢えて蛇で攻撃せず、水を放って攻撃していた
その目論見は上手くいったようで、キュウキは蛇のことを失念してしまっていた
小山「油断しなければ、回避出来たはずだ」
キュウキ「私が・・・油断をしていただと・・・！？」
小山「それがこの現状だろ」
キュウキに反撃の力がないと判断した俺は、奴に背を向け、空洞を塞ぐ岩に向けて手を翳した
掌から勢いよく水を放ち、岩を吹き飛ばす
キュウキ「・・・一つ聞かせろ、玄武」
出口に向かって歩き出そうとした俺に、キュウキは問いかけた
キュウキ「なぜ今まで・・・その手を使わなかった？」
小山「え？」
キュウキ「それほど強力な攻撃を・・・なぜ隠してきたと聞いている、その攻撃ならば、もっと早くに私を仕留めることが出来たはずだ」
小山「・・・・・」
キュウキ「それなのにそうしなかった・・・、今までその攻撃を使わなかった・・・、なぜだ！？玄武！」
小山「・・・それくらい、自分で考えろ」
キュウキ「・・・答えろ！！」
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天照(プロフ) - masugayaさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しんでいただけて光栄な限りです。最後まで全力疾走しますので、応援よろしくお願いします。 (2018年9月28日 23時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
masugaya(プロフ) - いつもハラハラしながら見てます！いよいよ終盤ですが、更新頑張ってください！ (2018年9月27日 23時) (レス) id: 35db361755 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» いつもありがとうございます！凄く嬉しいです！お、お気に入りだとは・・・、身に余る光栄です。かなり長く続いてますが、物語も終盤です。最後まで応援よろしくお願いします。 (2018年9月17日 18時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 天照さん、続編おめでとうございます！私は、占ツクは、読む専なんですが、その中でも、かなりお気に入りの一作です！これからも頑張ってください！ (2018年9月16日 21時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年9月16日 18時
