act25-3 ページ18
〜手越side〜
まるで闇に飲み込まれているような気分だった
靄が広がった景色とは思えないほど、辺りは真っ暗だ
手越「A！Aーッ！！」
返事がないことに気付き、手探りで周囲を確認しようとする
だけど歩いてみても、何かにぶつかったり、触れたりすることはなかった
手越「キセキ！まっすー！慶ちゃん！シゲ！」
誰も何も言わない
皆に何かあったのかと思い、焦燥感に駆られる
ようやく、靄が薄くなり、暗闇から解放された
手越「・・・え・・・？」
眼前に広がる光景に、驚かずにはいられなかった
そこは先程までいた地界の宮殿の敷地内ではなく、何もない草原だった
切り倒されたり、砕かれたりして本来の姿を成していない木が数本立っているだけ
日の光はないが、真っ暗という訳ではなく、辺りはしっかりと確認出来る
暗闇の中を少し歩いただけで、こんなところに着いたのか・・・？
・・・いや、違う
靄によって、ここに連れてこられたんだ
手越「・・・皆！？どこだ！？」
辺りを見回すが、誰もいない
隠れるような場所もなく、その場に他の皆がいないことはすぐに分かった
ここがどこかは分からないけど、早くA達と合流しないと・・・！
皆を探すため、俺はその場を走り去ろうとした
刹那、風を切る音が耳に入り、反射的に足を止めた
その瞬間、目の前を高速で何かが通過した
持ち前の動体視力がその正体を認識する
今のは、闇の塊だ
幾度となく見てきた攻撃
武器を構え、攻撃が放たれた場所を見据える
一際大きい枯れた木が、そびえていた
手越「・・・そこにいるんだろ、コントン」
すると、巨木が砕けるような音がし、前に倒れてきた
その後ろから、大剣をこちらに突きつけたコントンが姿を現した
コントン「たいした反射神経だな、青龍」
手越「・・・皆はどこだ？」
コントン「知る必要なんてねえよ、てめえはここでくたばるんだからな」
大剣を肩に乗せ、こちらに歩み寄るコントン
その目から、強い決意を感じる
手越「やられる訳にはいかない、お前を倒して、先代を止める！」
コントン「負けられねえのは俺だって同じだ！サダメや・・・地界のためにも」
鋭い眼光で俺を睨み、コントンは大剣を構えた
コントン「決着をつけてやる！来い！青龍！」
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天照(プロフ) - masugayaさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しんでいただけて光栄な限りです。最後まで全力疾走しますので、応援よろしくお願いします。 (2018年9月28日 23時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
masugaya(プロフ) - いつもハラハラしながら見てます！いよいよ終盤ですが、更新頑張ってください！ (2018年9月27日 23時) (レス) id: 35db361755 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» いつもありがとうございます！凄く嬉しいです！お、お気に入りだとは・・・、身に余る光栄です。かなり長く続いてますが、物語も終盤です。最後まで応援よろしくお願いします。 (2018年9月17日 18時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 天照さん、続編おめでとうございます！私は、占ツクは、読む専なんですが、その中でも、かなりお気に入りの一作です！これからも頑張ってください！ (2018年9月16日 21時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年9月16日 18時
