act23-15 ページ35
その日の夜、部屋でくつろいでいると、外から音が聞こえた
遠くから聞こえ、何の音だったかのは分からない
小さい音だったし、たいしたことではないだろう
・・・もっと早く、違和感に気付くべきだった
遠くの音が、ここにまで聞こえてきたのだ
窓も閉め切っている
そもそも夜遅くにここまで響く音が聞こえるなんておかしい
異変に気付いたのは、二度目の音だった
先程聞こえた音とは比べ物にならないほど、巨大で激しい轟音だった
心臓が止まったのではないかと思うくらい、その音は私の体の芯まで打ち震わせた
またも、建物が崩れるような大きな音が響いてくる
直後、それに負けないくらいの音で、強く扉が叩かれた
増田「A！いるか？」
「貴久？」
部屋の扉を開けると、貴久が険しい表情をして立っていた
「今の音って・・・」
増田「街の方からだ、また地鬼が現れたのかも・・・」
そう言うと貴久は宮殿を飛び出た
私も後を追おうとしたけど、貴久のスピードについていけず、だいぶ遅れて街に到着した
「貴久、地鬼はいた？」
増田「・・・いない、だけど・・・」
貴久は前を見つめていた
彼の視線の先を確認し、言葉を失う
建物が粉々に崩壊し、跡形も残っていなかった
瓦礫や鉄骨が辺りに散乱している
しかも見渡す先のほとんどの建物が、無残に倒壊していた
「・・・酷い、また地鬼が・・・」
増田「違う、地鬼どころか四凶でも短時間でここまで破壊するのは不可能だ」
崩壊した建物の跡を眺めながら、貴久はそう口にした
「地鬼じゃない？それじゃあ・・・」
一体誰が、と聞こうとしたけど、思い当たる存在は一人しかいない
あらゆる物を破壊する能力を持った者・・・
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天照(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！こんなに長い小説を全て・・・、光栄な限りです。今後とも楽しんでいただけるよう頑張ります。カオスの極みの小説ですが、これからも応援よろしくお願いします。 (2018年8月27日 19時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はじめまして！今日このお話を最初から全部見てきました！ずっと読んでいられるくらい物語に引き込まれました！これからのお話も楽しみにしています。 (2018年8月27日 16時) (レス) id: 18bedae0a2 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しみにしていただき、この上なく光栄です。いつも感想をいただき、心から感謝感激です。これからも頑張ります。 (2018年8月17日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 移行おめでとうございます！めっちゃ楽しみでした！これからもfightです！ (2018年8月16日 21時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年8月16日 18時
