act23-2 ページ14
あれから数日が経ったのに、地鬼が全く襲ってこない
先代さんのことだから、何か企んでいるだろうとは思うけど・・・
今日は街に行こうと思う
正直、まだ少し不安はあるけど・・・
だけど、このまま動かなければ何も変わらない
外に出ると、街に向かう道の途中、カサカサと音が聞こえた
街外れの草地の方だ
それほど大きい音ではなく、小動物が駆け回っているのだろう
音が聞こえた方に向かったが、そこには何もいなかった
気のせいだったのかな・・・？
私は踵を返し、再び街に向かおうとした
刹那、何かが私の足を掴んだ
「！？」
振り返った瞬間、強く足を引っ張られ、転倒した
「・・・・・っ！」
痛みに耐えて足元を見ると、地面から薄黒い腕の様な物が伸びており、私の足をしっかり掴んでいた
さっきの物音って、もしかしてこれ・・・！？
腕は強い力で私の足を引っ張り、まるで地面の中に引きずり込むように引き寄せる
抵抗しようにもその力は強力で、私の体はどんどん腕に引っ張られる
その時、びゅうと風が吹き抜けた
同時に、足を掴んでいた腕が鎌鼬によって断ち切られる
自由を取り戻した私は咄嗟に立ち上がった
手越「A！大丈夫か！？」
「祐也！」
こちらに向かってくる祐也に、私からも近づく
足元から、先程と同じような音が聞こえた
祐也は私を背に辺りを警戒する
地面から薄黒い腕が何本も突き出てきた
次には、その長い腕を持つ黒い人型の怪物が何体も姿を現した
それらは瞬く間に私達を囲み、逃げ場を奪う
手越「地鬼だ・・・！」
祐也は刀を構えた
地鬼がゆっくりと接近してくる
祐也は刀を上に上げると、竜巻が私達を中心に発生した
地鬼は竜巻に飛ばされ、辺りの木々に体をぶつけた
竜巻が収まった瞬間、祐也は一気に地鬼と距離を詰め、刀で斬りつけた
一体一体、素早く地鬼を倒していく祐也
私に迫ってきた地鬼も、祐也は風を放って仕留めていく
あっと言う間に、たくさんいた地鬼は一掃された
「祐也、ありがとう・・・」
手越「気にすんなって、これくらいどうってこと・・・」
女性「きゃあああー！！！」
私達の会話は、街から聞こえた悲鳴にかき消された
互いに顔を合わせて頷き、私達は街へ向かった
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天照(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！こんなに長い小説を全て・・・、光栄な限りです。今後とも楽しんでいただけるよう頑張ります。カオスの極みの小説ですが、これからも応援よろしくお願いします。 (2018年8月27日 19時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はじめまして！今日このお話を最初から全部見てきました！ずっと読んでいられるくらい物語に引き込まれました！これからのお話も楽しみにしています。 (2018年8月27日 16時) (レス) id: 18bedae0a2 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しみにしていただき、この上なく光栄です。いつも感想をいただき、心から感謝感激です。これからも頑張ります。 (2018年8月17日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 移行おめでとうございます！めっちゃ楽しみでした！これからもfightです！ (2018年8月16日 21時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年8月16日 18時
