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act24-3 ページ43

四凶が去ってから、私はしばらく街を歩いていた


この辺りは、まだ先代さんに攻撃されておらず、無事だった




少女「あ!A様!こんにちは!」


私を呼ぶ声に反応し、視線を向ける




広場に数人の人が集まり、談笑しているようだった


破壊された街から逃げてきた人達だろうか?


一人の女の子が、手を振りながら私に駆け寄ってくる



「こんにちは、ここで何かあるの?」

少女「ううん、街が壊されちゃったから、逃げてきたの」


・・・やっぱり、そうだったんだ・・・


このままではいずれ、皆の住んでいる場所も破壊される


その前に何とか、先代さんのところに行くことが出来れば・・・



少女「・・・A様?」

「・・・ごめんね、皆が苦しんでるのに、何も出来なくて・・・」


自分の無力さを痛感し、心が痛む


街の人達はずっと不安で・・・、辛い思いをしているはず


けれど女の子はそれを感じさせないほどの笑顔で、私を眺めていた



少女「苦しくなんてないよ、だって私はA様が皆を助けてくれるって信じてるもん!」



迷いのない純粋な想い


彼女は心から、そう信じている



すると、広場にいた人達が、こちらに歩み寄ってきた




女性1「A様、いらしてたのですね!」

「皆さん、大丈夫ですか?その・・・崩壊した街から逃げてきたと聞きました」

男性1「我々なら大丈夫です、姫様も・・・無理はなさらないでください」

「・・・ありがとうございます」

男性2「・・・姫様」



皆さんは真剣な、しかし優しい面持ちで私を見つめる


男性2「我々は姫様を信じております、誰が何と言おうと」

女性1「A様は私達を支えて下さりました、だから私達も、力になりたいです」

女性2「困ったことがあったら言って下さい、私達に出来ることならば協力します」

「皆さん・・・、ありがとうございます」


私は深く頭を下げた




私のことを敵視している天界の人も多い


でも全員がそうではない



私を信じてくれている人も・・・いるんだ



嬉しくて、胸が熱くなる



少女「頑張ってね、A様」

「ありがとう、元気が出たよ」


女の子の頭を撫で、私はその場を後にした






信じてもらえるのって、こんなにも前に進む力をもらえるんだな




街の人達に背中を押され、私はその後もしばらく辺りを散策した




崩壊した建物が目に入る


けれど街の人達はまだ希望を失っていない



だから私も・・・諦めない!

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天照(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!こんなに長い小説を全て・・・、光栄な限りです。今後とも楽しんでいただけるよう頑張ります。カオスの極みの小説ですが、これからも応援よろしくお願いします。 (2018年8月27日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はじめまして!今日このお話を最初から全部見てきました!ずっと読んでいられるくらい物語に引き込まれました!これからのお話も楽しみにしています。 (2018年8月27日 16時) (レス) id: 18bedae0a2 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!楽しみにしていただき、この上なく光栄です。いつも感想をいただき、心から感謝感激です。これからも頑張ります。 (2018年8月17日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 移行おめでとうございます!めっちゃ楽しみでした!これからもfightです! (2018年8月16日 21時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2018年8月16日 18時

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