検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:25,931 hit

act22-10 ページ2

あれから数日後



私は街の運動場に来ていた




運動場で運動会が行われ、私は観戦と怪我をした人の手当てのためにやってきた


皆元気そうで、運動会も白熱していて、私も興奮していた




ふと、キセキさんの能力を思い出す


彼女は怪我や壊れた物を瞬時に直すことが出来る


優しいキセキさんだから、傷ついた人の身も心も癒すことが出来るんだ・・・


戦う時も、キセキさんがいれば安心すると思う



・・・私もこんな能力が欲しかったな


今もよく分からない私の能力は、正直言って役に立っているのか分からない


そもそもこれまで起こってきた不思議な現象は、私の能力なのかな・・・?




そんなことを考えていると、遠くの方で黒い影が見えた



・・・地鬼?



私は皆さんに気付かれないよう運動場を離れ、影が見えた場所に向かった






そこに、一人の女性が待っていた






サダメ「・・・A・・・」




驚きと緊張で体が強張る


サダメさんはそんな私を安心させるように微笑んだ


サダメ「大丈夫よ、貴女を襲おうと思ってなんかいないわ、・・・信じてくれないでしょうけど」

「・・・・・」

サダメ「私も今日は一人よ、貴女に・・・大事な話があるから」

「大事な話・・・?」

サダメ「ええ、一緒に来てくれる?」

「・・・はい」


勿論サダメさんを信じている訳じゃないし、不安もあった


だけどここにいては街の人達を巻き込む可能性があると考え、彼女に従うことにした





着いたのは、少し離れた人気のない小さな公園だった




サダメさんは振り返り、私を真っ直ぐ見つめた


その笑顔はいつもの様な冷酷のものではなく、どこか憂いが感じられる



サダメ「・・・まずはこれまでのことを謝るわ、貴女や貴女の仲間に酷いことをして、ごめんなさい」

「え・・・」


突然のことに困惑し、どんな言葉を返していいか分からない


サダメ「地界の姫・・・先代のことは、知ってるわよね?」

「・・・はい・・・」

サダメ「・・・彼女と戦う覚悟は出来ている?」

「はい」

サダメ「・・・ならば話すわ、私のことを、・・・私の想いを」



笑顔が消え、神妙な面持ちになるサダメさん



ずっと、どこか飄々として不思議な雰囲気を醸し出していた彼女からは想像もつかないほど、今までと印象が違う





私はただ黙って、サダメさんの言葉を待った

act22-11→←10のあらすじ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
53人がお気に入り
設定タグ:NEWS , ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

天照(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!こんなに長い小説を全て・・・、光栄な限りです。今後とも楽しんでいただけるよう頑張ります。カオスの極みの小説ですが、これからも応援よろしくお願いします。 (2018年8月27日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はじめまして!今日このお話を最初から全部見てきました!ずっと読んでいられるくらい物語に引き込まれました!これからのお話も楽しみにしています。 (2018年8月27日 16時) (レス) id: 18bedae0a2 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!楽しみにしていただき、この上なく光栄です。いつも感想をいただき、心から感謝感激です。これからも頑張ります。 (2018年8月17日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 移行おめでとうございます!めっちゃ楽しみでした!これからもfightです! (2018年8月16日 21時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天照 | 作成日時:2018年8月16日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。