4人は神様！？ 10

act21-15 ページ28

男の子に向かっていた巨大な氷を、シゲアキは炎で打ち消した



加藤「こっちだ！」


シゲアキの声に、目を瞑っていた男の子は目を開き、シゲアキの後を追った



足場に着地して私を下ろすと、シゲアキは男の子の方に向き直った


加藤「こいつらは俺達が何とかする、隠れてろ」


そう言って戦っている皆の元へ向かう



男の子は地面に下りると同時に羽根を消し、私に歩み寄ってきた


屈んで目線を合わせる


「シゲアキ達なら大丈夫だよ」

少年「うん・・・」


何となくだけど、彼がシゲアキの身を案じていることが分かった


皆が皆、シゲアキを疎ましく思っている訳じゃないんだ・・・








手越「シゲ・・・！」

小山「シゲ！良かった・・・！」

加藤「悪かった、心配かけて・・・、それよりこいつらを」

増田「応！」


4人揃ったNEWSと、四凶が向き合う


一方でサダメさんの視線は、私に向けられていた


サダメ「よく助かったわね、良かったわ、私ももっとAと話がしたかったから、簡単にやられてもらっては困るもの」

「私と話が・・・？本当にそれが貴女の目的なんですか？」

サダメ「ええ、そうよ、既に姫でない私には、天界のことなんてどうでもいいもの」

「・・・・・」


勿論その言葉を信じている訳ではないけど、彼女が嘘を言っているようにも感じなかった


どうしてここまで・・・私に固執するの・・・？


手越「お前らがどう思っていようと、Aには手出しさせない」

コントン「力のない姫なんて足手纏いだろうが」

増田「以前お前らが里を襲ってきた時は、Aがいたから勝てた、足手纏いなんかじゃねえ」

小山「邪な心を持った地界の姫に、これ以上好き勝手はさせない」

キュウキ「強さこそが全てです、実力の差を思い知らせてあげましょう」

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