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act20-10 ページ36

お弁当箱を返し終えて宮殿に戻ると、門の前に祐也が立っていた



「祐也?どうしたの?」

手越「お帰り、ちょっとね・・・」

「ちょっとって?」

手越「一つはAを待ってた、もう一つは、気になることがあって・・・」


祐也はきょろきょろと敷地内を見回した


私もつられて敷地内を見渡す


手越「・・・一時期、宮殿の敷地に頻繁にカラスが止まることがあったんだ」

「私が視線を感じるって言ってた時だね、今は全然感じないけど」

手越「うん、それがさ、今では全く見なくなったんだ」


よくそんな細かいことに気付けるな、と感心した


そして私が気になっていた視線の主がカラスであったことを確信する


「あの時って、やたら小さな動物をよく見かけたよね」

手越「ああ、地鬼もまるで天界の動きを掌握しているかのように襲ってきた」

「関係・・・あったのかな?」

手越「どうだろう・・・、今はもう見境なく地鬼が暴れ回ってるけど」

「・・・地鬼の攻撃、激しくなってるよね、それに数も増えてる・・・」


それはつまり、激戦が続くということ


皆、休む余裕すらなくなっている・・・


「・・・ねえ、祐也」

手越「何?」

「辛くない?戦いが続いて・・・」

手越「勿論大変だよ、けど、辛くはねえよ」


祐也は突然私の肩に手を乗せ、顔を近づけた


その行動にドキッとし、目を見開く


手越「だって、俺達にはAが付いてるから」

「え・・・?」

手越「Aが一緒にいて、信じてくれてるだけで、俺達は立ち上がる力をもらってる」

「そんな・・・、私は何も・・・」

手越「何も言うな、俺はAに支えてもらってるんだから」


祐也の笑顔はとても優しく、とても心強かった


手越「これからも一緒にいて、俺達を信じて」

「信じてるよ、いつだって、祐也のこと、NEWSのこと」


それは私の揺るがない想い


どんな時だって、私はNEWSを信じてる



祐也は「サンキュ」と小声で言うと、私の手を引いて宮殿に向かった

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天照(プロフ) - 咲香さん» 感想ありがとうございます!凄く嬉しいです!地界の姫の正体は、主人公の仲間だった先代です。衝撃の事実に主人公は・・・。これからも頑張りますので、応援していただけるとありがたいです。 (2018年7月7日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
咲香(プロフ) - いつも更新わくわくしながら待ってます!地界の姫がどんな人なのかが気になります…これからも自分のペースで頑張ってください!応援してます!! (2018年7月6日 21時) (レス) id: dcac62fb43 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!応援をいただき、頑張る力をもらえました。感謝感激です。これからも更新を楽しみに待っていていただけると光栄です。 (2018年6月21日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 応援してます!これからも更新fightです! (2018年6月20日 22時) (レス) id: b8d176f2c3 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ!! 素晴らしい作品なので、天照様!もっと自信を持っていいと思いますよ〜 更新頑張って下さいm(_ _ )m (2018年6月15日 19時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2018年6月14日 19時

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