4人は神様！？ 9

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4人は武器を持ち、一歩前に出た


地鬼の虎の方の口が開く



大きく開いた口から、先程と同じ光線が放たれた


慶一郎は槌を前に翳し、水の盾を出現させる


光線が盾に激突し、激しい音が響く


慶一郎が地鬼の攻撃を防いでいる間に、祐也と貴久が地鬼に接近し、シゲアキは上空へ飛翔した


風、雷、炎が一斉に地鬼に放たれる


地鬼は攻撃を止め、地を蹴って跳躍した


同時に翼がばさりと大きく上下し、その体が空中に留まる


今度は龍の方の口が開き、祐也と貴久目掛けて炎を吐いた


二人は後方に飛んでそれを避ける


その時、シゲアキの放った矢が虎の頭の額を貫いた


ゆっくり下降する地鬼の体に、慶一郎の繰り出した水が直撃する


地鬼の体が後方の木にぶつかった


間髪入れず、祐也と貴久が風と雷で追撃する




見る限り、一方的に地鬼を追い詰めているように思えた


この調子で、地鬼を倒せる


そう信じて疑わなかった




けれどこちらを睨む地鬼の眼光に、なぜか心の底から恐怖が湧き上がった





二つの頭が同時に咆哮する



刹那、地鬼は猛スピードで地を駆け、私の方に接近してきた


慶一郎が私の前に立ち塞がり、槌を構える



地鬼の二つの頭が、光線と炎を同時に繰り出した


慶一郎は水の盾でそれを受けた


小山「・・・ッ！なんて威力だ・・・！」


水の盾が押されているのが分かる


祐也は跳躍し、地鬼の無防備な背中に向けて刀を振り下ろした



・・・が、その刃が地鬼に届くことはなかった



手越「・・・がはっ！」


祐也の口から迸る鮮血


彼の腹部に、地鬼の尻尾の蛇が喰らいついていた


小山「手越ッ！」


その焦りが、一瞬の油断を生んだ


地鬼は炎と光線を止め、一気に慶一郎と距離を詰めた


鋭い爪の生えた前足を振るい、水の盾をあっさりと切り裂き、そのまま慶一郎を薙ぎ払った


小山「・・・・・ッ！！」


地面に転がる慶一郎を追い、地鬼は前足で慶一郎の体を地面に押さえつけた


小山「う・・・ぐ・・・！」

手越「慶・・・ちゃん・・・」

小山「・・・平気・・・」


地鬼の攻撃を受けながらも、祐也と慶一郎は何とか武器を地鬼に向けた



その瞬間、地鬼の尻尾は勢いよく祐也を地面に叩きつけ、虎の頭が武器を握る慶一郎の腕に噛みついた

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