4人は神様！？ 8

act17-13 ページ20

サダメ「キセキもここに来てるかしら？」

「・・・はい」

サダメ「NEWSは元気？」

「・・・はい」



この人は・・・一体何が目的だろう・・・？


本当に私と話をしたいだけなのかな・・・？



サダメ「貴女は、ここに来て大変じゃなかった？怖い思いもたくさんしてきたでしょう？」


地界の姫である彼女が、どんな気持ちで私にそんなことを聞いているのかと思った


「確かに・・・大変でした、でも私は・・・、天界のために出来ることをするって決めたんです」

サダメ「・・・立派ね、キセキそっくり」

「・・・サダメさん、何を企んでるんですか？」

サダメ「言ったでしょう？貴女と話したいだけだって」

「・・・信じられません」

サダメ「あら、冷たいのね、まあ、地界の味方である私を信じろって方が無理かしら」

「いいえ・・・、貴女が・・・慶一郎を・・・、天界の皆さんを苦しめるから！」


これまで地鬼が天界を襲ってきたこと、そして今慶一郎を苦しめていることの怒りをぶつけるように、私は声を上げた


サダメ「・・・優しいのね、A」

「どうして私を知ってるんですか？どうして・・・地界は天界を襲うんですか！？」

サダメ「一気に質問しないでよ、私の質問が終わってからにして」


さっきから、サダメさんは自分のペースを崩さない


表情も変わらず、ずっと笑顔のままだ





サダメ「・・・あら」



突然、サダメさんは窓の外を眺め、すぐに視線を戻した



サダメ「・・・ここでは話し辛いわ、A、私と一緒に来て？」



サダメさんは背を向けると、数歩歩いて振り返った


「どこに・・・ですか？」


私の質問に、サダメさんはそう聞くのを待っていたかのように嬉しそうに答えた





サダメ「決まってるじゃない、地界よ」





体が固まる




地界・・・！？私を・・・地界に・・・！？




サダメさんはおいで、と言いたげに手を伸ばしてきた






小山「んんっ！んん・・・っ・・・！」


蛇に締め付けられながらも、慶一郎は首を横に振った


行ってはいけない、ということだろう

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