act16-10 2 ページ46
「初めは・・・人間界から突然天界に来て、訳も分からず、ただ早く帰りたいって思っていました、それまでの間・・・天界で出来ることをしようと思って・・・、天界の方々のお手伝いを始めました」
これまでのことを思い起こしながら、話を続ける
「そうしているうちに、天界で今何が起きているのか、天界の人達がどれだけの不安や恐怖を感じているのか、そして・・・天界の方々の優しさや温もりを感じました」
少し呼吸を置きながら、はっきりと、しっかりと言葉を紡ぐ
「私は思いました、天界の皆さんの力になりたいって・・・、どれだけ非力でも・・・、少しでも皆さんの役に立ちたいです」
私の声に、少しずつ力が入ってくる
「天界のために何も出来ずに人間界に帰ったら・・・きっと後悔するから・・・、もう少しだけ、頑張ろうって決めたんです！」
一度、深く呼吸をし、街の人達から目を離さず続けた
「皆さんが姫を必要とするのなら・・・、私は『姫』になります！」
それが、私の決意
街の人達がざわつきだす
男性3「何言ってんだ？あんた」
女性3「姫はキセキ様よ、あんたは姫になんか・・・」
「姫が二人いては・・・駄目ですか？」
その発言の答えは、私自身も分からない
私が望む答えがあっても、それが正解とは限らない
街の人達も理解が出来ないと言いたげに怪訝な表情をしている
けれどNEWSの4人や、私の傍らにいた女の子、街の人達と一緒に来た子供達は私の言葉に表情が明るくなったような気がした
少女「駄目じゃない！A様もキセキ様も・・・、姫様だよ！」
女の子は街の人達の前に出て声を上げた
子供達が次々と賛同の声を口にする
男性1「五月蠅い！お前達は黙ってろ！」
街の人達は苛立ち、声を荒げていた
・
キセキ「待って下さい！」
公園に響く凛とした声に、辺りが一斉に静まり返る
全員の視線が、自然と声がした方に向いていた
麗しくも力強い表情のキセキさんが、ゆっくり歩み寄ってくる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ファンタジー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天照(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しみにしていただき感謝感激です。頑張る活力をいただきました。 (2018年5月12日 18時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - はじめまして！密かに読ませていただいています^^ 学校から帰って来てからの毎日の楽しみです！これからもすごく楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2018年5月11日 19時) (レス) id: d9ceb7abc3 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しんでいただき光栄な限りです。心遣い、心より感謝致します。 (2018年5月10日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - はじめまして♪いつも楽しく読んでます、無理せず頑張って下さいね♪ (2018年5月9日 20時) (レス) id: 86260494da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天照 | 作成日時：2018年5月8日 19時
