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act15-17 ページ25

温かい・・・



体に、体温が戻ってくる





途切れそうになった意識を繋ぎ止め、私は目を開いた







私達の周りを、炎が囲んでいた




「加藤・・・さん・・・?」

加藤「動けるか?」

「・・・何とか・・・」

加藤「俺の後ろにいろ」


加藤さんに言われた通り、腕の力で体を引きずるようにして彼の後ろに下がり、岩壁に凭れた



トウコツ「・・・まだ・・・これほどの力を・・・」

加藤「正直、このままやられてもいいと思ってた、さっきまでは・・・」


加藤さんは弓を構え、トウコツに向けて矢を番えた


加藤「だけど、もうやられる訳にはいかない」


加藤さんが放った矢を、トウコツは氷の結晶の形をした盾で防ぐ



周りの炎のおかげで、体がだいぶ温まってきた


悴んでいた手足も、もう自由に動く




加藤さんはトウコツの頭上に矢を放った


矢がトウコツの後ろの岩壁に命中する寸前、弾けて炎が飛び散り、トウコツに火の粉が降り注いだ


トウコツは両手を上に掲げると、今度は頭上に氷の盾が出現した



無防備になったトウコツの体に、加藤さんが放った炎が勢いよく命中した



トウコツ「ぐっ・・・!」


トウコツの体が後ろの壁に叩きつけられる



加藤さんはトウコツの足場に矢を当てた


矢が刺さった瞬間、爆発のような衝撃が起こり、トウコツの足元が崩れた



トウコツは慌てて跳躍し、壁を蹴って上に上がる





加藤「A、来い!飛ぶぞ!」

「!は、はい!」


私は立ち上がって加藤さんに近づくと、加藤さんは私を後ろから片腕で抱えた


元通りに回復した翼が出現し、ばさりと音を立てる



・・・あれ、加藤さん、今私の名前を・・・



そうこう考える間もなく、加藤さんは勢いよく地を蹴り、飛翔した


空を飛ぶという感覚に少し興奮しつつも、私は加藤さんの腕にしっかり掴まった



トウコツ「落ちろ!」


トウコツは水晶をこちらに向けて飛ばしてきた


加藤さんは体を傾けてそれを器用にかわしていく


加藤さんが激しく動き回るから、私は彼に掴まるので精一杯だ・・・


トウコツに向け、加藤さんは私を抱えていない方の手を翳して炎を放った


トウコツはそれに飛ばされる形で、上空に放り出される

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天照(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!楽しみにしていただき感謝感激です。頑張る活力をいただきました。 (2018年5月12日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - はじめまして!密かに読ませていただいています^^ 学校から帰って来てからの毎日の楽しみです!これからもすごく楽しみにしています!更新頑張ってください! (2018年5月11日 19時) (レス) id: d9ceb7abc3 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!楽しんでいただき光栄な限りです。心遣い、心より感謝致します。 (2018年5月10日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - はじめまして♪いつも楽しく読んでます、無理せず頑張って下さいね♪ (2018年5月9日 20時) (レス) id: 86260494da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2018年5月8日 19時

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