act15-16 ページ24
〜加藤side〜
体もボロボロで、逃げ道もない
ここで終わりなのか・・・
・・・そう思ったのに・・・
加藤「！お前、何やってんだ！？」
そいつは俺に覆いかぶさり、トウコツの冷気から俺を庇った
どうしてここまでして俺を助けようとするんだよ・・・！
俺はお前に・・・散々辛い思いさせたのに・・・
『加藤さん、NEWSにいてくれて・・・ありがとうございます』
こいつに、俺の何が分かる
誰にも・・・俺の気持ちなんて理解されない
「忘れないで・・・ください！貴方は・・・一人じゃない・・・！」
一人じゃない
ずっと誰かに言ってほしかった言葉
自分一人では、認識することが出来なかった事
NEWSの皆と出会って
仲間の存在に気付いて
その時から俺は・・・一人じゃなかったんだ・・・
また見捨てられる恐怖から、気付かないふりをしていただけ
こいつはそんな俺の心の闇を、払ってくれる気がした
だからきっと、誰にも言えなかった苦しみを、打ち明けたんだと思う
こいつなら、信頼出来るって・・・心のどこかで思ったのかもしれない
・・・何やってんだよ、俺は・・・
皆が伸ばしてくれた手を取ろうとしないで、俺を呼ぶ声に耳を塞いで聞こうともしなかった
自分の時計を止めていたのは・・・俺自身だったんだ・・・
止まっていた時計の針が、ようやく・・・少しずつ動こうとしている
彼女のおかげで・・・
「不安なら・・・私がそばにいます！約束します！加藤さんを・・・絶対に一人にはしない！！」
・・・なあ、その言葉、信じていいか？
お前をずっと突き放してきた俺を、まだ信じてくれるか？
・・・まだ間に合うなら・・・、止まってしまった時間を、取り返していきたい
だからもう少しだけ・・・、俺の背中を押してくれ・・・
脱力したそいつの手が、俺の手に触れる
冷気を受け続けて体温が下がっているはずなのに、その手は、温かく感じた
そっと手を握ると、反射的に握り返してくれた
・・・やっぱり、温かい
凍りついた俺の心が、温められていく
その手から、その優しさから伝わる、春の木漏れ日の様な温もり
春の暖かさが、永い冬を終わらせてくれるように・・・
やっと・・・孤独から解き放たれた
後は、俺自身が立ち上がり、歩き出すだけだ
俺は、もう一人じゃない―――――――！
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天照(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しみにしていただき感謝感激です。頑張る活力をいただきました。 (2018年5月12日 18時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - はじめまして！密かに読ませていただいています^^ 学校から帰って来てからの毎日の楽しみです！これからもすごく楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2018年5月11日 19時) (レス) id: d9ceb7abc3 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しんでいただき光栄な限りです。心遣い、心より感謝致します。 (2018年5月10日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - はじめまして♪いつも楽しく読んでます、無理せず頑張って下さいね♪ (2018年5月9日 20時) (レス) id: 86260494da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年5月8日 19時
