act15-2 ページ2
翌日、私は宮殿の門の前で慶一郎を待っている
「・・・あ・・・」
敷地内の長椅子に、誰かが座っていた
「加藤さん・・・」
加藤さんは本を読んでおり、私に気付いていない
挨拶くらいした方がいいかな？いや・・・話しかけない方がいいかも・・・
小山「A！お待たせ！」
「きゃっ！」
加藤「！？」
いつの間にか後ろにいた慶一郎の声に、私は吃驚して振り返った
加藤さんもこちらに気付いたみたいで、素早く顔を上げた
小山「あ、シゲ！おはよう」
加藤「五月蠅い」
加藤さんは本を閉じ、立ち上がってその場を去ってしまった
小山「Aー、シゲがいじめるー」
「いじめてはないと思うけど・・・、いつも・・・あんな感じ？」
小山「ううん、少なくとも挨拶は返してくれるよ」
「じゃあ多分私がいるからだろうな、ごめんね、慶一郎」
小山「Aが謝ることないよ！それにAのせいじゃないよ、きっと」
「でも私、加藤さんに嫌われてると思うから・・・」
小山「シゲは人見知りなんだよ、自分から誰かに声をかけるような性格じゃないんだ」
正直それを抜いても嫌われていると思うけど、慶一郎の心遣いを無下には出来ないから、それは言わないでおこう
「本当は加藤さんとも仲良くなりたいけど・・・、自信ないなあ・・・」
公園に向かう道中、私は慶一郎に不安を吐露した
小山「大丈夫だよ、きっとシゲにもAの想いは伝わるよ」
「でも、加藤さんは私のことを良く思ってないし、天界に残ったのも嫌だったと思う」
小山「・・・俺も最初はそうだったよ、でも俺達、仲良くなれたじゃん」
「慶一郎・・・」
小山「いつも通り、自分のしたいことをすればいいよ、皆のために一生懸命になれるのがAの魅力だし、シゲだってきっと分かってくれる」
「・・・ありがとう、うん・・・頑張ってみる」
小山「何かあったら頼ってね、・・・何もなくても頼ってね」
「・・・何もないのにどうやって頼るの？」
小山「それは・・・えっと・・・、何だろ？」
「ふふっ、何も考えてないじゃん！でも、ありがと、自信持てたよ」
そうだよね、やってみないと分からないよね
今までだって確証のなかったことでも、全力でぶつかってみて、乗り越えてきた
加藤さんが私のことを信じてくれなくても、私は加藤さんを信じているから・・・
慶一郎と話をしているうちに、公園に到着していた
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天照(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しみにしていただき感謝感激です。頑張る活力をいただきました。 (2018年5月12日 18時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - はじめまして！密かに読ませていただいています^^ 学校から帰って来てからの毎日の楽しみです！これからもすごく楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2018年5月11日 19時) (レス) id: d9ceb7abc3 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しんでいただき光栄な限りです。心遣い、心より感謝致します。 (2018年5月10日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - はじめまして♪いつも楽しく読んでます、無理せず頑張って下さいね♪ (2018年5月9日 20時) (レス) id: 86260494da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年5月8日 19時
