4人は神様！？ 7

act15-12 ページ18

〜加藤side〜



地界との戦いが始まり、しばらくして、俺は一族の代表として中央の宮殿に向かった



希望した訳でも勧められた訳でもない


他の奴が行かなかったから、俺が行った


直接は聞いてないが、他の朱雀の奴らも俺が一番強いから、と止めなかったらしい





キセキが来てからようやく、天界の種族の隔たりがなくなった


それでも俺は、あれ以来里に行っていないし、朱雀達にも会っていない






宮殿の人達は俺に優しくしてくれて、俺も皆を信頼している







・・・信頼している・・・のだろうか？




そう思い込もうとしているだけで、本当は心を開いていないのではないか・・・？




手越「シゲ！たまには一緒に出かけようよ！」

増田「なあシゲ、明日時間ある？ちょっと付き合ってほしいんだけど・・・」

小山「何かあったら頼ってね、・・・何もなくても頼ってね」



3人はこんな捻くれた俺を、頼りにしてくれる


キセキだって、いつも俺を心配してくれる







嬉しかった



でもそれ以上に、怖かった






こいつらもいつか・・・俺から離れていくんじゃないかって・・・







信頼しているつもりでも、心を開いているつもりでも・・・



思いを隠したり、頼れなかったりと、歩み寄れていない時があると実感する









孤独な俺に、この場所は相応しくない









忘れてはいけなかった







俺に居場所はない






仲間はいない






一人だということを・・・









・・・俺はどうして、ここにいるのだろう・・・？






今までずっと考えてきたけど、答えが出ない





だけどもう、他に行く場所もない









永い冬の牢獄に閉じ込められてしまったように、凍てついた俺の心








それが解けることは、もう、ないんだ・・・

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