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act13-11 ページ10

浴衣に着替えて部屋に戻ると、まだ祐也と貴久は戻ってきていなかった


晩御飯までまだ時間がある


でも和室でくつろいでいるだけで心地がいいから、外の景色を眺めてのんびりしていた




しばらくして、祐也と貴久が部屋に戻ってきた


手越「めっっっちゃ気持ち良かった!」

「そう?良かった」

増田「Aも疲れ取れたか?」

「うん!すっかり元気だよ!」

手越「けど、晩飯までどうする?まだ時間あるよな?」

「確か卓球台があったはずだから、卓球でもする?」

増田「卓球?」

「うん、小さいボールを打ち合う球技だよ」

手越「面白そう!やろうやろう!」


私達は部屋を出て、卓球台が置かれた部屋へ向かった


卓球台の上にピンポン玉の入った籠とラケットが乗っている


「これでボールを打ち返すの」


私はラケットを手に取り、ピンポン玉に当てる素振りを見せた


手越「なるほど」

増田「あ、A、この紙にルールが書いてある」


貴久が見せてくれた紙には、ここの従業員さんが書いたであろう手書きのルール説明が書かれていた


祐也と貴久はその紙に目を通した


手越「・・・やってみれば分かるだろ」

増田「だな、A、それ貸して」

「うん、じゃあ私は審判と得点係をやるね」


私は二人にラケットを手渡し、後ろに置いてあった得点板を持ってきた


手越「よし!じゃあ行くぞ!」

増田「え?お前が先行なの?」

手越「細かいことは気にしない!」


祐也はピンポン球を高く飛ばし、落ちてきたところに勢いよくラケットを当てた


貴久はそれを器用に打ち返す





打ち合いが続き、なかなか一点が入らない




手越「やるな、まっすー」

増田「そっちこそ!」



先日、地鬼の群れを豪快にも颯爽と蹴散らした風神と雷神が、今は卓球台の上で火花を散らしている


その光景が、何だか滑稽だけどとても微笑ましく思えた





結局決着がつかず、晩御飯が運ばれてきたので、私達は部屋に戻った



おいしそうな御馳走を前に、テンションが上がる


いただきます、と3人で手を合わせて、料理を口に運ぶ


「おいしい!」

手越「美味ーい!」

増田「あのさ・・・せめて声量落とせよ、他の客もいるんだぞ」

「ごめん・・・」

手越「あはは・・・」



おいしい料理を堪能した後、私達は従業員さんが敷いてくれていた布団に潜った




寝転がりながら3人でお喋りしていたけど、いつの間にか私達はぐっすり眠っていた

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天照(プロフ) - 久瑠実さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!しばらく更新出来ず申し訳ありません。これからまた頑張ります。 (2018年5月6日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
久瑠実(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年5月6日 10時) (レス) id: ce7da4087f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2018年4月17日 19時

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