act13-9 ページ8
〜小山side〜
小山「な・・・！？時雨、それって本当なのか！？」
時雨「はい、間違いありません」
信じられない報告を受け、俺は時雨に聞き返した
時雨「数多の地鬼が街に向かってくる様子を、たくさんの方が確認されております」
小山「けど・・・街に被害はない」
時雨「はい、それどころか、地鬼は一体も残っておりません」
小山「そんなにたくさんいた地鬼が・・・一瞬で姿を消したってこと？」
時雨「一瞬というよりは・・・一晩のうちに姿を消しました」
話を纏めると・・・
数日前、たくさんの地鬼が街に向かってくるのが目撃された
地鬼の襲撃に備え、何人もの戦士達が待機していた
だけど、地鬼は街に到着することなく、残らず姿を消したらしい
どういうことだ・・・？
時雨「それから、これは確実ではない情報ですが・・・」
小山「何？」
時雨「待機していた方の一人が、祐也様と貴久様の姿を目撃したかもしれないと・・・」
小山「！？」
ただでさえ驚倒しているのに、その情報で驚きが上乗せされた
小山「手越とまっすーが・・・地鬼を倒したってこと・・・？」
時雨「あくまで可能性の一つです、いくらお二人と言えど、その数の地鬼を相手にするのは無謀かと・・・」
小山「だよな・・・」
ティア、手越、まっすーと、立て続けに宮殿から姿を消したっきり戻ってこない
無事だとは思っているけど、万が一のことだって考えた
小山「・・・ありがとう、時雨、下がっていいぞ」
時雨「失礼いたします」
時雨は一礼すると、その場を後にした
手越とまっすーを見たという情報を、信じたい気持ちと、信じたくない気持がそれぞれ存在する
情報が確かなら二人が無事だと確信出来るから、それでいい
けど同時に、宮殿からいなくなったことへの疑問が湧く
俺達やキセキを嫌いになったってことは絶対にないだろうし、それ相応の理由があるのは確かだ
・・・正直言うと、二人が自分達の意思で宮殿を出ていったと信じたくなかった
二人の意思とは関係なく、戻ることが出来ない理由があるんだって、ずっと考えていた
・・・だけど、本当は薄々感づいていた
二人が戻ってこないのは、自分達の意思なんだって
ただ俺が、それを認めたくないだけ・・・
今でも、一刻も早く二人に戻ってきてほしいと思ってる
手越・・・、まっすー・・・
どうして出ていったか聞かないから・・・帰ってきてよ・・・
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天照(プロフ) - 久瑠実さん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！しばらく更新出来ず申し訳ありません。これからまた頑張ります。 (2018年5月6日 18時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
久瑠実(プロフ) - 更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年5月6日 10時) (レス) id: ce7da4087f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年4月17日 19時
