act3-6 ページ35
コントンを前に、私は女の子の前に立ち塞がるようにして彼を睨みつけた
だけど足が、いや、体中が震えているのが分かる
怖い・・・
コントン「はっ、勇敢なお姫様だな」
手越「止めろッ！！Aに手を出すな！！」
コントン「なるほど、新たな天界の姫の名前はAか」
コントンは大剣を私に向けて構えた
恐怖で動くことが出来ない
刹那、コントンを押し返すように、突風が吹いた
私は咄嗟に女の子の手をとり、建物の隙間から出た
「手越さん、この子を安全な場所まで連れて行きます！」
手越「分かった、こいつは俺が食い止める」
女の子の手を引いて、その場を離れた
金属がぶつかり合う音や、何かが崩れるような激しい爆発音が背中から聞こえる
それでも振り返らず、とにかく前に向かって走った
ようやく、街の外に出ることが出来た
「・・・もう大丈夫だよ、よく頑張ったね」
少女「うん！ありがとう！姫様！」
本当は姫じゃないし、お礼を言われるべきなのは手越さんだから、ちょっと複雑な気分
ここに一人にしておく訳にもいかなかったので、彼女のお母さんを探すことにした
街から逃げてきた人達を見渡していると、突然女の子が駆け出した
少女「お母さん！」
女性「！良かった！無事だったのね！」
少女「うん！姫様が助けてくれたの！」
女の子のお母さんは、深々と私に頭を下げた
女性「姫様、本当にありがとうございます」
「いえ・・・、その子も怖かったのに頑張って走ってくれたから・・・」
私は女の子に向けて笑みを見せた
女の子も私に微笑んでくれた
私は・・・これからどうしよう・・・
手越さんのところに戻っても、出来ることはない
だけど・・・彼が心配だった
私に出来ることは・・・
「・・・・・」
私は宮殿の門の近くまで戻り、声を上げた
「ティア！来て！」
すぐに、白い光が私の前に現れた
ティア「お呼びでしょうか、A様」
「手越さんが街でコントンと・・・地界の四神と戦ってるの！お願い、他のNEWSの人達を手越さんのところへ連れてきて！」
ティア「了解しました、すぐに」
ティアの姿が一瞬で消える
私はやっぱり手越さんが心配になり、街に戻ることにした
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天照(プロフ) - チェルシーさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！前作から読んでいただき感謝感激です。今後とも楽しんでいただけるよう更新頑張っていきます。 (2018年1月30日 19時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
チェルシー(プロフ) - 幻想戦歌も毎日更新楽しみで終わったとき悲しかったけどこの作品も凄く面白いです！毎日更新楽しみです！ (2018年1月29日 20時) (レス) id: 5dcb618811 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - はーみゃんさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！大好きと言っていただけて光栄です。これからも更新頑張ります。 (2018年1月27日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
はーみゃん(プロフ) - 初めまして。前作から読ませていただいてます。天照さんの作品大好きです！これからも更新楽しみにしています^ ^ (2018年1月26日 20時) (レス) id: dfbb8d508c (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ！！ もう新作をめっちゃ楽しんでます！！ (2018年1月15日 12時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年1月3日 13時
