act3-5 ページ34
振り下ろされた大剣を、手越さんは刀で受け止めた
手越「A、下がってて！」
コントンの攻撃を止めながら、手越さんはちらと私の方を見て叫んだ
頷き、その場を離れる
？「ううっ・・・、ぐすっ・・・」
「え・・・」
誰かの泣き声が聞こえ、足を止めた
周囲を見回すと、建物の隙間でうずくまって泣いている女の子がいた
この子・・・さっきの子だ・・・
「大丈夫？」
少女「！姫様・・・！」
「ここは危ないよ、一緒に逃げよう」
私は女の子の手をとって立ち上がらせた
隙間から抜け出そうとしたその時、何かが勢いよく飛んできた
「手越さん！？」
手越「・・・っ・・・！」
手越さんは武器を持つ右腕を、左手で押さえていた
その場所から、血が滲んでいる
「・・・・・！」
コントン「どうした？もう終わりか？」
手越「そんな訳ねえだろ！」
手越さんはコントンに向けて跳躍し、一気に接近した
素早く刀を振るうけど、大剣で防がれてしまった
かなりの大きさで、重量もそれなりにあると思われる剣を、コントンは先程から軽々と振り回している
あんなのまともに喰らったら、ひとたまりも・・・
手越「チッ・・・、だったら・・・！」
手越さんはコントンから距離をとり、体に風を纏った
刀を振るうと同時に、突風がコントンに向けて放たれる
コントン「・・・っ！」
コントンは大剣を地面に刺し、飛ばされないように自分の体を支えた
その隙に、手越さんがコントンと距離を詰める
一瞬、コントンの口角が上がったように見えた
・・・行っちゃ駄目！
そう伝えたかったけど、それを声に出す時間はなかった
コントン「馬鹿が、見え見えなんだよ！」
コントンは左手を前に突き出した
その掌に、黒い闇の塊が形成され、手越さん目掛けて放たれた
手越「！？」
勢いよく接近していた手越さんは、その攻撃を避けることが出来なかった
それでも咄嗟に刀を前に構えたことで、直撃は免れた
闇の塊が命中した場所から、爆発したような音と煙が発生する
手越「ぐっ・・・！」
後方に吹き飛ばされたものの、手越さんは何とか倒れずに持ちこたえた
「手越さん！」
駆け寄ろうとしたけど、すぐに動きを止める
私の傍らには、女の子がいる
この子から離れる訳にはいかない
何とかこの子を安全な場所に連れていかないと・・・！
焦燥感に駆られる私に、コントンが近づいてきた
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天照(プロフ) - チェルシーさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！前作から読んでいただき感謝感激です。今後とも楽しんでいただけるよう更新頑張っていきます。 (2018年1月30日 19時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
チェルシー(プロフ) - 幻想戦歌も毎日更新楽しみで終わったとき悲しかったけどこの作品も凄く面白いです！毎日更新楽しみです！ (2018年1月29日 20時) (レス) id: 5dcb618811 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - はーみゃんさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！大好きと言っていただけて光栄です。これからも更新頑張ります。 (2018年1月27日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
はーみゃん(プロフ) - 初めまして。前作から読ませていただいてます。天照さんの作品大好きです！これからも更新楽しみにしています^ ^ (2018年1月26日 20時) (レス) id: dfbb8d508c (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ！！ もう新作をめっちゃ楽しんでます！！ (2018年1月15日 12時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年1月3日 13時
