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act1-4 ページ6

しばらく歩いていたが、見知った場所に着かない



もしかして・・・知らない土地に来ちゃったの・・・?




突然光に飲み込まれて、気付いたらここに来たってこと?




何が何だか分からないけど、とにかく帰りたい




一心不乱に歩き続ける









その時、何かが私の前を横切った


反射的に足を止める



「え・・・?」



オロオロしていると、いつの間にか私の周りを何かが囲んでいた


茶色いフードに身を包んだ人達が3人


・・・いや、シルエットこそ人だが、その人達からはどこか禍々しい雰囲気を感じた


顔がよく見えない



恐怖で体が強張る





?「貴様、『人間』だな?」


彼らの中の一人が声を発する


しかし私は、その質問の意味が分からなかった


「・・・え・・・」

?「人間かと聞いている」

「は、はい・・・、そう・・・です・・・」

?「やはり、『天界』にも人間が現れたか」


この人の言っている事が理解出来ない


というか、先程から分からないことだらけで頭がずっと混乱している



その人は私の方を向いた


ちらっと見えた口元の、口角が上がる





?「ようやく見つけたぞ!貴様を始末する!」




私を囲んでいた3人の腕から、鋭利な刃物のようなものが出現した



「!?」


逃げなくてはならないと分かっているが、驚きと恐怖で足がすくんでしまっている


3人が私に迫ってくる


私はその場に座り込んでしまった



?「覚悟!」


刃物を持った腕が振り上げられる









知らない場所で、何が起こっているか全く分からない


だけどこのままどうなってしまうかは、理解出来る


私、何も分からないまま、どこかも分からない場所で・・・







―――――嫌だ!そんなの・・・!







誰か・・・助けて―――――――!!





そう祈りながら、硬く目を瞑った









突然、びゅうと突風が吹いた



?「何!?」



強い風のせいで、目が開けられない


だけどその間、フードを着た人達の刃が振り下ろされることはなかった





風が弱まると同時に、私の前に誰かが着地したような足音が聞こえた


恐る恐る、目を開ける







青い装束を身に纏った金髪の男性が、私の前に立っていた

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天照(プロフ) - チェルシーさん» 感想ありがとうございます!凄く嬉しいです!前作から読んでいただき感謝感激です。今後とも楽しんでいただけるよう更新頑張っていきます。 (2018年1月30日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
チェルシー(プロフ) - 幻想戦歌も毎日更新楽しみで終わったとき悲しかったけどこの作品も凄く面白いです!毎日更新楽しみです! (2018年1月29日 20時) (レス) id: 5dcb618811 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - はーみゃんさん» 感想ありがとうございます!凄く嬉しいです!大好きと言っていただけて光栄です。これからも更新頑張ります。 (2018年1月27日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
はーみゃん(プロフ) - 初めまして。前作から読ませていただいてます。天照さんの作品大好きです!これからも更新楽しみにしています^ ^ (2018年1月26日 20時) (レス) id: dfbb8d508c (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ!! もう新作をめっちゃ楽しんでます!! (2018年1月15日 12時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2018年1月3日 13時

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