act24-5 ページ8
〜増田side〜
増田「・・・・・」
目を開けても広がる暗闇
かろうじて辺りの様子が確認出来る
・・・ここはどこだ？
建物？自然の洞窟といった場所ではないな
ジャラ、という金属音が聞こえる
そこでようやく、自分の状態を把握した
俺は両手首を天井から繋がった鎖で拘束され、吊るされていた
暗闇に目が慣れていき、周囲の様子が先程より鮮明に目に入る
古びた柱があり、壁には黒と赤が混ざって波打つようなおどろおどろしい模様が描かれている
見ているだけで気分が悪くなりそうだ
さらに周りを見回すと、俺の隣に、俺と同じように拘束された手越がいた
増田「手越！！」
俺の声に反応したのか、手越がゆっくりと目を開く
手越「・・・まっすー？・・・・・！何、これ・・・！？」
増田「大丈夫か？」
手越「うん、けどどうしてこんなところに・・・」
ここに来るまでのことを思い出そうとしたその時、辺りがうっすらと、僅かだが明るくなった
アルス「目が覚めたか」
足音と共に聞こえる女の声
俺と手越は同時に声が聞こえた前方を見た
増田「・・・アルストロメリア・・・！」
その姿を見て、思い出そうとしていた記憶を一気に取り戻した
手越「てめえ！Aは無事なんだろうな！」
アルス「どうだろうな、無事ならここに来るだろう」
増田「何だと・・・」
アルス「貴様らはAを誘き出すための囮だ」
どうやら俺達は、あの戦いの後こいつに捕まったらしい
にしてもここは一体・・・
増田「何でわざわざここに？」
アルス「ここは私が生まれた場所、『漆黒の深淵』、邪気と怪奇な力に満ち溢れた場所だ」
手越「自分に有利な場所で戦うってことか」
アルス「それもあるが奴と私の決戦の地に相応しいと思ってな、奴を葬る場所としても、な」
増田「っ！ふざけんじゃ・・・ねえ・・・！」
アルス「私はAが気に入ったんだ、まさかあんなに私に近しい者に会えるなんてな」
手越「お前とAは違う！Aを・・・お前なんかと一緒にするな！」
アルス「・・・耳障りなんだよ」
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みかんタルト - 天照さん» 最後まであと少しですか。終わってしまうのは悲しいですが頑張ってください！ (2017年11月12日 9時) (
レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» 素晴らしいと言っていただき光栄です。物語も大詰めで、最後まで頑張ります。感想をいただくと、本当に励みになります！ありがとうございます！ (2017年11月12日 6時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» [返信遅れてすみません！]はい！こちらこそこんなに素晴らしい作品を読ませていただけてるだけで嬉しいです。恐らくクライマックスに近付いているのであと少しでこの作品も終わってしまうと思うと悲しくなります･･･ (2017年11月11日 22時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» ありがとうございます！読んでいただき感想までいただいて嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いします。 (2017年11月11日 6時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 移行おめでとうございます！ (2017年11月10日 20時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2017年11月9日 20時
