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act24-26 ページ38

しばらく歩いていると、川のほとりで夜空を眺めているシゲを見つけた



「・・・シゲ?」

加藤「・・・よう」

「皆のところに行かないの?」

加藤「ああいうのは苦手だ」

「そっか・・・、隣、いい?」

加藤「・・・応」


シゲの隣に歩み寄り、彼と同じように空を見た


星が綺麗に輝いている




加藤「・・・終わったんだな」

「うん、長かったね」

加藤「もう・・・こんなことは起きてほしくねえな」


その言葉に、私の心に不安が影を落とした


確か以前も、怪異が襲ってきたことがあったんだよね



もしかしたらこの先、また・・・こんなことがあるかもしれない・・・



加藤「・・・悪い、今は異変を解決したことを喜ぶべきだよな」

「・・・そうだね」


完全に払拭出来た訳ではなかったが、私も戦いからの解放の余韻に浸ることにした



相変わらず、シゲといると静かな時間でも居心地がいい









「・・・そろそろ戻ろう、シゲも来る?」

加藤「・・・もう少しここにいる」

「そう?じゃあ行くね」

加藤「・・・・・」



シゲに背を向け、歩き出す





「・・・・・!」




突然、背中から手を回され、私はシゲに後ろから抱き締められていた



「シゲ・・・?」

加藤「・・・ごめん、やっぱりもう少しだけ・・・ここにいてくれ」


シゲの息が首に当たり、胸の鼓動が早くなる


シゲは私の肩に顔を埋め、回した腕に僅かに力を入れた


彼の腕に、そっと手を添える



突然の、しかもこんな行動をすると思っていなかったシゲに、私はドキドキしていた


でも不思議と、心が落ち着いていく


ずっとこのままでもいいとさえ、思った









「・・・シゲ、もう行かないと、皆が心配する」

加藤「・・・悪かったな、急にこんなこと・・・」

「ううん、嫌じゃなかったよ・・・」


シゲは私から離れると、先程と同じように空を見上げた




そんなシゲを少しだけ眺め、しばらくして皆のもとに戻った

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みかんタルト - 天照さん» 最後まであと少しですか。終わってしまうのは悲しいですが頑張ってください! (2017年11月12日 9時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» 素晴らしいと言っていただき光栄です。物語も大詰めで、最後まで頑張ります。感想をいただくと、本当に励みになります!ありがとうございます! (2017年11月12日 6時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» [返信遅れてすみません!]はい!こちらこそこんなに素晴らしい作品を読ませていただけてるだけで嬉しいです。恐らくクライマックスに近付いているのであと少しでこの作品も終わってしまうと思うと悲しくなります・・・ (2017年11月11日 22時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» ありがとうございます!読んでいただき感想までいただいて嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いします。 (2017年11月11日 6時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 移行おめでとうございます! (2017年11月10日 20時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2017年11月9日 20時

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