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act24-22 ページ32

一秒、一瞬の空気の変化にさえも感づけるのではないかと思えるほど、今の私はかつてないほどの集中力を持っていた



アルスの動き一つ一つを余すことなくしっかり見る



確実に・・・攻撃を当てられる時を・・・





「!!」





私の足が地を蹴る




祐也に向けて腕を振るった際、アルスは一瞬右足に体重をかけていた


その足を攻撃する



アルス「!?A・・・!」


斬撃を受けた足から黒い煙が溢れ、アルスはバランスを崩して転倒した


起き上がろうと床についた手に、祐也は鎌を突きつけた




怯んだアルスの頭部・・・額に、タカの放った弾丸が命中する


アルス「チッ・・・」


他の傷口と同じように黒い靄が出てはいたが、決定打にはならなかった


アルスは腕を振るって私と祐也を遠ざけると、手を貫いて地面に刺さっていた鎌を力尽くで抜いた


そのまま立ち上がり、鎌が貫通したままの手を揺らしながら私に近づいてくる



刀を構えて後退りしながら、思考を巡らせる



今までの攻撃で、一番有効だった場所はどこか?


どこに攻撃した時が、一番彼女の行動に変化が大きかったか?






「・・・お腹だ」




腹部を攻撃した時のアルスの苦しそうな表情が思い起こされる



きっとあそこが・・・アルスの弱点!






増田「A!」

「!」



アルスはいつの間にか、私の目の前まで来ていた


弱点は目の前だけど、今攻撃すれば私も・・・




・・・気にするな!チャンスを無駄には出来ない!





アルスが右腕を振り下ろすと同時に、私は刀をアルスの腹部に突き刺した


彼女の鋭利な爪が、私の左肩に深々と食い込む



アルス「ウグッ・・・!」

「・・・ッ・・・!」



お互い激痛に表情を歪める



ふと、切っ先に硬い何かが当たった感覚がした




アルス「ガ・・・ア゛ア゛ア゛ア゛!!」


アルスは私の腹部を蹴り、二人の体が離れた


爪が引き抜かれた左肩から、純血が溢れ出る





タカと祐也が私に駆け寄ってきた

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みかんタルト - 天照さん» 最後まであと少しですか。終わってしまうのは悲しいですが頑張ってください! (2017年11月12日 9時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» 素晴らしいと言っていただき光栄です。物語も大詰めで、最後まで頑張ります。感想をいただくと、本当に励みになります!ありがとうございます! (2017年11月12日 6時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» [返信遅れてすみません!]はい!こちらこそこんなに素晴らしい作品を読ませていただけてるだけで嬉しいです。恐らくクライマックスに近付いているのであと少しでこの作品も終わってしまうと思うと悲しくなります・・・ (2017年11月11日 22時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» ありがとうございます!読んでいただき感想までいただいて嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いします。 (2017年11月11日 6時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 移行おめでとうございます! (2017年11月10日 20時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2017年11月9日 20時

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