act24-14 ページ20
〜加藤side〜
途切れそうになった意識を気力で繋ぎ止める
黒い骨の龍はすぐに攻撃してこなかった
俺達の能力を警戒しているのか・・・？
考えてみれば、俺はまだ能力を使ってない
・・・使う前にやられただけだが
なら奴に気付かれる前に、確実に攻撃を当てないと
最初の一撃を外す訳にはいかない
龍が翼を広げ、飛翔する
羽ばたきにより起こった突風で、俺と小山の体は壁に押し付けられた
小山「ぐっ・・・！」
加藤「・・・・・っ！」
風が止み、地面に倒れ込む
龍は立て続けに、黒い炎を放ってきた
加藤「・・・・・」
ペンを持つ左手に力が籠る
確実にダメージを与えるために、奴に俺の能力を知られてはならない
だけどもう、そんなことを言ってはいられない
この状況を乗り切るには、これしか・・・！
俺は何とか立ち上がり、向かってくる炎の前に出た
小山「シゲ！俺がやる！」
その声に振り返ると、立ち上がって両手を前に翳す小山がいた
炎の前に、猫の影が何層にも重なるように出現する
徐々に勢いが落ちているが、それでも炎は影を突き破ってきた
最後の影も、炎は突破する
小山「っ！！」
あろうことか小山は、俺の前に出てその炎を体で受けた
小山「が・・・あ・・・嗚呼アアァァアア！！！」
それでもなお、小山は倒れなかった
こいつ、どうしてここまで・・・
小山「うろたえるな！奴に攻撃を当てることに集中しろ！」
いつになく強い言葉
しかし俺は自分の足が不安と戸惑いで止まっていたことに気付いた
小山「・・・Aが言ってただろ？また後でって、Aが戻ってきた時に俺達がやられてたら・・・後で会えないだろ？」
傷だらけの体、口からは破損した内臓から逆流した血が流れている
だけど小山は笑顔でそう言った
その言葉を・・・Aを・・・こんな状況であっても本気で信じているから
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みかんタルト - 天照さん» 最後まであと少しですか。終わってしまうのは悲しいですが頑張ってください！ (2017年11月12日 9時) (
レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» 素晴らしいと言っていただき光栄です。物語も大詰めで、最後まで頑張ります。感想をいただくと、本当に励みになります！ありがとうございます！ (2017年11月12日 6時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» [返信遅れてすみません！]はい！こちらこそこんなに素晴らしい作品を読ませていただけてるだけで嬉しいです。恐らくクライマックスに近付いているのであと少しでこの作品も終わってしまうと思うと悲しくなります･･･ (2017年11月11日 22時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» ありがとうございます！読んでいただき感想までいただいて嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いします。 (2017年11月11日 6時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 移行おめでとうございます！ (2017年11月10日 20時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2017年11月9日 20時
