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act24-12 ページ17

〜小山side〜




前の戦いで直接交戦した訳じゃないけど、この龍がどれだけ強敵かは何となく分かる


決戦の地に至るまでの道のりに待ち構えているんだから、並大抵の強さではない



そう考えなくたって、見ただけで・・・直面しただけでそいつが危険だって俺の頭と本能が警告している




骸「滅する」




骨の龍は口から黒い炎を放ってきた


俺とシゲは後方に跳んでそれを回避する




小山「俺が奴の気を引きつける、その隙に攻撃を!」

加藤「分かった」



龍を囲むように、猫の巨大な影をいくつも出現させる


これで少しでも目隠しを・・・






骸「雄々ォォォォ―――――――!!!」






小山「!?」



龍の凄まじい咆哮が空気を裂くように響く


俺は思わず耳を塞ぎ、僅かに集中力が途切れた




その瞬間、龍は俺の能力を突っ切り、俺に向かって高速で飛んできた


加藤「小山ッ!!」


動く時間どころか、何かを考える余裕すらない



奴の頑丈な頭部が、俺の体に激突する



小山「ご・・・ふ・・・!」



口から血が溢れ、奴の頭部に赤い斑点を作る


思い切り飛ばされた俺の体は、一度地面に打ち付けられ、何度か地面を転がるようにしてようやく停止した


小山「は・・・あ・・・、げほっ!」


呼吸をするだけでも苦しい


多分、肋骨をやられた


たった一撃で、これほど・・・!





加藤「・・・・・っ!」



シゲは奴の背中を狙い、跳躍した



小山「駄目・・・だ・・・!シゲ・・・!」



その行為が危険だと、根拠もない直感が叫んでいる




事実、それは正しかった





加藤「っ!しまっ・・・!」

骸「それで隙をついたつもりか?」


龍はその巨大な手でシゲの足を掴み、思い切り壁に叩きつけた


加藤「がはっ・・・」


更に腕を振り上げ、地面に一発、また一発とシゲの体を叩きつける


小山「・・・っ・・・!」


荒れた呼吸をどうにか整え、猫の影を奴の腕にぶつけた


それにより龍から解放されたシゲの体が、地面に落下する


頭から血が流れているが、意識を失ってはいない




骸「脆いな、それで終わりか?」





A、ごめん・・・





勝てそうにない・・・

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みかんタルト - 天照さん» 最後まであと少しですか。終わってしまうのは悲しいですが頑張ってください! (2017年11月12日 9時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» 素晴らしいと言っていただき光栄です。物語も大詰めで、最後まで頑張ります。感想をいただくと、本当に励みになります!ありがとうございます! (2017年11月12日 6時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» [返信遅れてすみません!]はい!こちらこそこんなに素晴らしい作品を読ませていただけてるだけで嬉しいです。恐らくクライマックスに近付いているのであと少しでこの作品も終わってしまうと思うと悲しくなります・・・ (2017年11月11日 22時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» ありがとうございます!読んでいただき感想までいただいて嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いします。 (2017年11月11日 6時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 移行おめでとうございます! (2017年11月10日 20時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2017年11月9日 20時

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